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モデルハウス・展示場見学でおさえておきたいチェックポイント!

モデルハウス・展示場見学でおさえておきたいチェックポイント!

ただ、何の準備もせずに足を運ぶと収穫がないばかりか、自分の理想とはかけ離れた家になるなどのトラブルが生じるケースも少なくありません。

今回は、モデルハウスや展示場などで住宅見学する際のポイントや、失敗しないための注意点をまとめました。見学に行く際には、これから紹介するポイントをぜひ参考にしていただけると幸いです。

住宅見学の種類-モデルルーム、モデルハウス、住宅展示場の違いって?

住宅見学ができるところは、大きく3つのパターンに分けられます。

まずは、それぞれの特徴を確認しておきましょう。

モデルルーム(ショールーム)とは

モデルルームといえば分譲マンションによくあるパターンですが、戸建住宅でも内装のみ展示しているケースがあります。

主にハウスメーカーや工務店内の一室に、販売物件と同じ仕様のインテリアを飾ったショールーム形式です。

柱や壁、床材などの質感や家事動線といった視点でイメージを膨らませることができるでしょう。

ただし、外観デザインまではイメージしにくく、一戸建ての場合はモデルハウスか住宅展示場に足を運ぶのが主流です。

モデルハウスとは

外観デザインもインテリアも見学できる、等身大のショールームがモデルハウスです。

モデルハウスは、ハウスメーカーや工務店にとって見本となる住まいです。

間取りや空間の使い方はもちろん、動線、設備の使い勝手、窓の外の景色など、カタログやホームページの画像だけではわからない細部まで、容易に確認できます。

一般的には、販売を前提に建てられており、買主が決まり次第売却されます。

住宅展示場とは

住宅展示場には、一社のメーカーが複数の家を展示するパターンと、複数のメーカーが展示する総合住宅展示場のパターンがあります。

総合住宅展示場の場合、各社が打ち出したいコンセプトや技術、設備など最高級品を結集して建てるため、ハイグレードタイプの家であることが特徴です。

また、住宅の説明だけでなく、住宅ローンの相談会や家づくりセミナーといった、さまざまなイベントがあるのも住宅展示場に出かけるメリットです。

モデルハウス見学までの流れ

モデルハウスや住宅展示場に「とりあえず見に行こう」と、レジャー感覚で行っても、何の収穫もなく疲れて帰ってくるだけです。

見学当日を有意義な時間にするには、事前に予定をしっかり立て、必要なものを準備して行きましょう。ここで、モデルハウス見学の流れを確認します。

見学までの流れ:モデルハウスを決める

最初に、気になるハウスメーカーや工務店のモデルハウスをピックアップします。

ホームページの情報やカタログなどを参考に、どの家を見たいかを選考しましょう。

なお、一つの物件の見学時間は、おおよそ1~2時間です。

住宅展示場の場合、1日に3社くらいまでにしておくと良いでしょう。

モデルハウスを決めたら、事前に予約しておくとスムーズに案内してくれます。

見学までの流れ:現地で受付

現地で受付する際に、アンケートの記入を求められます。

家族構成や希望の条件、予算など答えられる範囲で回答しましょう。

見学までの流れ:物件の見学

記入を終えたら、モデルハウスの見学です。

担当者が細かな点まで説明してくれますので、一つひとつ確認していきます。

事前にヒアリングシートを用意しておくと、チェックポイントを確認しやすくなります。

見学までの流れ:家に帰って要件をまとめる

家に帰ったら、家族の意見を集約することも大事なポイント。

こんな間取りにしたい、こんな設備が欲しいなど、家族の希望をまとめましょう。

その際出てきた条件に優先順位を付けておくと後々役立ちます。

すべて実現すると予算も上がりますし、土地の条件などによって実現できないこともあります。

「どうしても譲れない条件」「できれば実現したい条件」といったランク付けしておくと、建築会社とのプランニングの際に役立ちます。

見学までの流れ:見学当日までに準備しておきたいポイント!

モデルハウス見学を決めたら、当日までに以下の内容を準備しておくと、住まいをじっくり確認できます。

見学までの流れ:質問項目をリストアップしておく

ホームページやカタログなどで、モデルハウスの情報や、ハウスメーカー・工務店の情報を事前に予習しておきます。

いろいろ調べていくと、疑問点もいくつか出てくるはず。「間取りや設備は変更できるのか」「収納部分を増やせるか」など、当日確認しておきたいことをリストアップしておきましょう。

見学までの流れ:こだわり家具があればサイズを事前に計測

新しい住まいに設置したいテーブルやソファ、ピアノなどの大きな楽器、冷蔵庫やテレビなどの大型家電について、あらかじめサイズを計測しておくと便利です。

モデルハウスにも家具や家電が設置されていますが、それらと自分が欲しい商品のサイズを比べることで、部屋の広さや間取り、開口部のサイズなどが把握しやすくなります。

見学までの流れ:イベントもチェック!

総合住宅展示場では、週末になると「住宅ローンの相談会」や「最新住宅設備の体験会」など、さまざまなイベントが開催されています。

誰でも参加できますので、気になる方は足を運んでみましょう。予約ができれば、先に時間をおさえておくと効率的です。

見学までの流れ:家族全員のスケジュールをチェック!

モデルハウスには、家族全員で出かけるようにしましょう。

みんなで住む家の話ですから、モデルハウスを見た家族全員の意見や希望を得るためにも、みんなのスケジュールが合う日時を選んで行くようにしましょう。

なお、小さいお子さんがいると、説明の途中で泣き出したり、モデルハウスのなかを走り回ってケガをしたりと、何らかのトラブルが生じることも考えられます。モデルルームや展示場内にキッズルームなど預かってくれる施設がないかも、事前に確認しておくと良いでしょう。

見学当日、現地に行くまでのポイント

当日持っていくものや、モデルハウスに行く前に確認しておきたいポイントを紹介します。

見学当日のポイント:モデルハウス見学に持っていくモノ

前日までに用意しておいた「質問項目のリスト」「家具・家電などのサイズ表」に加え、筆記用具とメジャーも忘れないようにしましょう。

また、モデルハウス内では自由に撮影ができます。スマートフォンやデジカメも持参しましょう。

見学当日のポイント:物件の周辺環境をチェック

現地販売タイプのモデルハウスの場合、周辺環境についても確認しておきましょう。

自宅から駅やバス停までの所要時間、スーパーやコンビニ、学校や病院、公園などの位置、モデルハウス周辺の建物や道路事情など見学前に調べておくと、そこで生活するイメージも膨らむでしょう。

現地で見学をする際のポイント

現地で受付を済ませたら、いよいよモデルハウスの見学です。

担当者の説明を受けながら、事前に用意していた質問項目やサイズの確認などをしていきましょう。

また、その場で疑問に思ったことは、遠慮なく質問しましょう。

現地でのポイント:間取りや設備の「使い勝手」を確認しよう

玄関からキッチン、キッチンからバスルーム…といった生活動線も、チェックポイントの一つ。

普段の生活パターンを思い浮かべながら、実際に歩いてみて確認しましょう。

また、動かせるものは実際に触れて動かすのもポイント。ドアやサッシの開け閉め、キッチンの戸棚、照明やコンロといった設備のスイッチなど、写真だけではわからない部分も確認できるのもモデルハウスならではのメリットです。

現地でのポイント:「目に見えない部分」を感じよう

家のなかの空気を感じられるのも、モデルハウスの特徴です。

たとえば、断熱性をウリにしている住宅メーカーであれば、暖かさ(または涼しさ)を体感できます。無垢材の床なら、裸足で歩くと素材の感覚もしっかり伝わってきます。

こうした目に見えない部分も、五感をフルに生かして居心地や暮らしやすさを確認するのもポイントです。

現地でのポイント:参考になるモノはメモしよう

実際にその家には住まなくても、参考になった部分があればメモをしておきましょう。

それまで検討したことがなかった床暖房や全館空調設備が欲しいなと思ったら、それをメモして家づくりの参考にするのも良いですし、インテリアの飾り付けや家具の置き方、収納スペースの位置なども参考になるでしょう。

担当者に質問するだけでなく、吸収することも大切です。

現地でのポイント:細かな確認事項も聞いておこう

そのほか、家づくりに関することなら何でも聞いておきましょう。

「どこまでが標準仕様で対応できるのか」「坪単価とトータル金額はいくらか」といったことから、「長期優良住宅やZEHにも対応できるのか」「分譲地は他にもあるのか」「保証や定期点検などサポート体制はどうなっているか」など、その家だけでなくハウスメーカーや工務店の情報も得ておくこともハウスメーカーや工務店選びに役立ちます。

家に帰ったら家族みんなの意見をまとめよう

モデルハウスを見れば、「将来どんな家で暮らしたいか」といったイメージが具体的に思い描けるようになるでしょう。「こんな間取りがいい」「あの設備が欲しい」など、家族みんなの要望は、家に帰ったらすぐにまとめましょう。

その際、すべての要望を叶えられないことも伝えること。「絶対に譲れない条件」と「できれば実現したい条件」といった優先順位をつけておくことも大切です。

併せて、資金計画についてもしっかり決めていくことも重要なポイントです。

実際に払える額(頭金や住宅ローンの借入限度額)を算出し、返済計画も具現化していきましょう。

まとめ

モデルハウスや住宅展示場に行くと、イメージが膨らむだけでなく、新しい発見もあるでしょう。

ホームページやカタログだけではわからない、見て、触れて、体感して、そこで感じたことが、これから始まる家づくりの参考にもなるはずです。

気になるモデルハウスを見つけたら、事前準備をしてしっかり予定を立てたうえで、期待を胸に足を運んでみてください。

コラム監修者情報

木場昌也

二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟

入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。

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