シューズクロークは本当にいらない?メリット・デメリット徹底比較

家づくりを考える際、シューズクロークを設置するかどうかは、多くの人が悩むポイントのひとつです。「玄関をスッキリさせるために必要」と言われる一方で、「スペースを取るだけでいらない」と考える人も少なくありません。
「せっかく作ったのに使いにくい」「玄関が狭くなって後悔した」などの声も聞かれ、シューズクロークの必要性はライフスタイルや間取りによって大きく異なります。そのため、設置する前にメリットとデメリットをしっかり比較し、自分の家庭にとって本当に必要かどうかを見極めることが大切です。
この記事では、シューズクロークのメリットとデメリットを徹底比較し、設置すべきかどうかの判断基準を解説します。さらに、シューズクロークがなくても快適に過ごせる収納アイデアも紹介するので、後悔しない家づくりの参考にしてください。
今回の記事のポイント
✔︎シューズクロークのメリット・デメリットがわかる
✔︎シューズクロークなしでも快適に暮らせる収納アイデアがわかる
初稿:2025/1/22
目次
- シューズクロークとは?基本的な役割と特徴
- シューズクロークのメリットとは?
- デメリットと後悔ポイントとは?
- シューズクロークの代替アイデア5選
- シューズクローク設置の判断基準
- シューズクロークは本当にいらない?まとめ
シューズクロークとは?基本的な役割と特徴
シューズクロークとは、玄関に設けられた収納スペースのことで、靴だけでなく、傘やコート、アウトドア用品なども収納できるのが特徴です。一般的な下駄箱よりも収納力が高く、土間部分を利用することで汚れや湿気を気にせず使えます。最近では、ウォークスルータイプや扉付きのものなど、さまざまな種類が登場し、住宅の間取りやライフスタイルに合わせた設計が可能です。しかし、その一方で「スペースを取りすぎる」「掃除が大変」といったデメリットもあり、設置を迷う人も多いのが現状です。
シューズクロークの定義と一般的な使い方
シューズクロークは、靴の収納に特化した空間ではありますが、玄関周りの整理整頓を目的にさまざまな使い方ができます。例えば、ベビーカーやゴルフバッグ、アウトドア用品の収納場所として活用 する家庭も多く、「玄関に置きたくないものをまとめてしまえる」という利便性が人気の理由です。また、ウォークスルータイプの場合は、玄関と室内をつなぐ動線 としての役割もあり、帰宅後すぐにコートを掛けたり、靴を脱いでそのまま収納したりできるため、玄関を常にスッキリと保てます。ただし、シューズクロークの使い勝手は間取りによって大きく変わるため、設計時に動線をしっかり考えることが重要です。
玄関収納との違いは?
シューズクロークと一般的な玄関収納(下駄箱など)の違いは、収納力と使い勝手 にあります。下駄箱は玄関の限られたスペースに設置するため、収納できる靴の数や種類に制限があります。一方で、シューズクロークは土間スペースを活用するため、靴のほかにもコートや傘、掃除道具などもまとめて収納 できるのが特徴です。さらに、ウォークスルータイプであれば、室内から直接出入りできるため、来客時に靴や荷物をサッと隠せるというメリットもあります。ただし、広いスペースを確保する必要があるため、玄関が狭くなる可能性 もある点には注意が必要です。そのため、設置を検討する際は、家族構成やライフスタイルに合わせて適切な収納方法を選ぶことが大切です。
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シューズクロークのメリットとは?
シューズクロークは、玄関収納の中でも特に便利な設備のひとつです。靴だけでなく、傘やコート、アウトドア用品なども収納できるため、玄関をスッキリと保ちやすくなる のが大きなメリットです。また、ウォークスルータイプを採用すれば、家の中への動線をスムーズにすることも可能 です。さらに、来客時に玄関を整えておけるため、見た目の印象が良くなるのも利点のひとつです。とはいえ、使い方や間取りによっては、メリットを十分に活かせないケースもあるため、慎重に設計する必要があります。ここでは、シューズクロークの主なメリットについて詳しく解説します。
玄関をスッキリ保てる
シューズクロークの最大のメリットは、玄関が散らかりにくくなること です。通常の下駄箱では収納できる靴の数に限りがありますが、シューズクロークを設置すれば、家族全員の靴を一箇所にまとめて収納できます。また、靴以外にも傘、子どもの外遊び道具、アウトドア用品などを一緒にしまえる ため、「玄関に物があふれてしまう」 という問題を解決しやすくなります。特に、玄関を常にキレイに保ちたい人や、来客が多い家庭 では、シューズクロークがあると便利です。ただし、収納スペースを確保するためには、ある程度の間取りの広さが必要になるため、家の大きさや設計とバランスを取ることが大切です。
靴や傘、ベビーカーなどをまとめて収納できる
シューズクロークは、靴だけでなく、玄関に置くことが多いアイテムをまとめて収納できる のが大きな特徴です。たとえば、雨の日に使う傘やレインコート、濡れた靴 などをそのまま置いておけるため、玄関が濡れにくくなります。また、小さな子どもがいる家庭では、ベビーカーや三輪車 などの収納スペースとしても活用できます。これらのアイテムを玄関内にそのまま置いてしまうと、出入りの邪魔になるだけでなく、見た目もごちゃごちゃしてしまいます。その点、シューズクロークを活用すれば、スペースを有効活用しながら、スッキリと収納できる ため、日常生活が快適になります。
来客時の印象が良くなる
玄関は「家の顔」とも言われ、来客時に最初に目に入る場所です。シューズクロークがあると、靴や荷物を目につかない場所に収納できるため、玄関を常にキレイに保ちやすくなります。特に、急な来客時に「玄関が散らかっていて恥ずかしい」と感じることがなくなるのは、大きなメリットです。また、収納スペースを上手に活用すれば、玄関を広々と使えるため、開放感のある空間を演出できます。逆に、玄関が狭く感じられると、家全体の印象も暗くなりがちです。シューズクロークを活用することで、玄関周りを美しく整え、来客に良い印象を与えることができる のは、大きな利点のひとつです。
収納が多いと家の中が散らかりにくい
シューズクロークを設置すると、靴だけでなく、玄関周りの荷物をしっかり収納できるため、家全体が散らかりにくくなる というメリットがあります。特に、アウトドア用品やスポーツ用品をよく使う家庭 では、それらを玄関で収納できることで、リビングや他の部屋に物が散らかるのを防ぐことができます。さらに、収納スペースが充実していると、物の置き場所が明確になり、家族全員が片付けをしやすくなる という点も魅力です。ただし、収納が多いと「つい物を増やしてしまう」 というリスクもあるため、使い方には注意が必要です。
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デメリットと後悔ポイントとは?
シューズクロークは収納力が高く便利な設備ですが、設置したものの使いにくかったり、不要だったと感じる人も少なくありません。特に「スペースを取られすぎた」「結局うまく活用できなかった」という理由で、後悔しているケースもあります。また、間取りの工夫が足りないと、玄関が狭くなったり、掃除が面倒になったりすることもあります。ここでは、シューズクロークのデメリットと、設置したことで後悔する可能性があるポイントについて詳しく解説します。
スペースを取るため玄関が狭くなる
シューズクロークを設置する際の大きなデメリットのひとつは、玄関のスペースが狭くなってしまう ことです。特に限られた間取りの中でシューズクロークを設けると、玄関自体の開放感が失われ、圧迫感を感じやすくなる 可能性があります。例えば、狭い玄関に無理にシューズクロークを配置すると、動線が悪くなり、かえって不便になることもあります。また、収納スペースを優先した結果、玄関に窓を設置できず、換気が悪くなって臭いがこもる という問題も起こりがちです。そのため、間取りに余裕がない場合は、玄関の広さを優先するか、収納の工夫をすることをおすすめします。
使い方を間違えると逆に散らかる
シューズクロークは「収納スペースがあるから便利」と思われがちですが、使い方を間違えると逆に玄関が散らかってしまう こともあります。例えば、十分な収納計画を立てずに設置した場合、靴や傘、ベビーカー、アウトドア用品などが雑然と置かれ、整理整頓が難しくなる ケースが少なくありません。特に、扉がないタイプのシューズクローク は、収納したものがそのまま見えてしまうため、常に整理しないと乱雑な印象を与えてしまいます。また、「一時的に置いておくつもりが、結局そのまま放置してしまう」 ということも起こりやすいため、収納方法をしっかり決めることが大切です。
シューズクロークを設置すると、掃除の手間が増える という点もデメリットとして挙げられます。特に、土間部分に靴の汚れや砂ぼこりが溜まりやすく、こまめな掃除が必要になる ため、「思ったより手間がかかる」と感じる人も多いようです。また、通気性が悪いと湿気がこもり、カビや臭いの原因になることもあります。特に、扉付きのシューズクロークの場合、換気をしないと湿気が溜まりやすくなるため、定期的な換気や除湿対策が必要 です。そのため、設置する際には「掃除のしやすさ」や「換気のしやすさ」も考慮しておくことが重要です。
結局使わないことも?後悔した人の声
「シューズクロークを作ったけど、結局ほとんど使っていない」という声も少なくありません。例えば、靴の収納は下駄箱で十分だった、動線が悪くて使いにくかった というケースが後悔の理由としてよく挙げられます。また、シューズクロークを設置したものの、スペースが広すぎて無駄になった という意見もあります。特に、家族のライフスタイルによっては、頻繁に使うアイテムが少なく、ほとんど活用しないままになってしまうこともあります。そのため、「本当に自分たちに必要なのか」をしっかり検討し、無駄なスペースを作らない工夫をすることが大切 です。
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シューズクロークの代替アイデア5選
「シューズクロークが欲しいけど、スペースの問題やコストを考えると難しい…」という人も多いのではないでしょうか?実は、シューズクロークを設置しなくても、工夫次第で玄関をスッキリと使いやすくする方法があります。ポイントは、収納場所の確保と使いやすい動線を意識すること。ここでは、シューズクロークなしでも快適に暮らせる収納アイデアを5つ紹介します。
壁面収納を活用する
シューズクロークがなくても、玄関の壁を有効活用することで収納力を確保 できます。例えば、ウォールラックやフックを設置することで、靴だけでなく、傘やコート、バッグなどを省スペースで収納可能 です。特に、家族全員の靴をすべて玄関に置く必要がない場合は、壁面収納を活用することで動線を邪魔せずスッキリとした玄関を維持できます。また、壁の一部を有効活用することで、玄関を狭くすることなく収納を増やせるのもメリットです。
オープンラックで収納をスッキリ見せる
シューズクロークの代わりに、玄関にオープンラックを設置するのも効果的な方法 です。オープンラックを使うことで、靴の出し入れがスムーズになり、収納がしやすくなる のがポイント。また、見た目がスッキリしているため、玄関に開放感を持たせることができます。特に、家族の靴の量がそれほど多くない家庭 では、オープンラックの方が使い勝手が良いこともあります。ただし、埃がたまりやすいデメリットもあるため、定期的な掃除が必要 です。
玄関横のクローゼットを有効活用
シューズクロークを設置しなくても、玄関の近くにクローゼットを作ることで、収納スペースを確保することができます。例えば、玄関ホールや廊下に収納スペースを設けて、靴やコート、アウトドア用品などを収納することで、玄関をスッキリさせながら必要なものを取り出しやすくする ことが可能です。特に、玄関にスペースの余裕がない場合でも、間取りを工夫することで収納力を確保できるのがメリット。また、クローゼット内に棚や引き出しを設けることで、より使いやすくすることができます。
スリムなシューズボックスで省スペース収納
玄関に十分な収納スペースがない場合は、スリムなシューズボックスを設置するのもおすすめ です。シューズボックスは、デザインやサイズが豊富にあり、玄関のスペースに合わせてコンパクトなものを選べるのがメリット です。また、壁に沿って配置すれば圧迫感を抑えながら収納力を確保できる のも魅力。特に、家族が少ない場合や、靴の数が限られている場合は、大きな収納スペースを確保するよりも、スリムなシューズボックスの方が使い勝手が良いこともあります。
家族の靴の量を適正化する
収納スペースが足りないと感じる場合、靴の量を見直して、必要なものだけを残すという方法もあります。特に、普段あまり履かない靴や、使わなくなった靴を整理することで、収納スペースを有効活用できる のがメリットです。また、季節ごとに靴を入れ替えたり、別の場所に収納することで、玄関のスペースを無駄なく使うことができます。意外と「収納を増やすよりも、靴を減らした方が玄関がスッキリする」というケースも多いため、一度整理してみるのもおすすめです。
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シューズクローク設置の判断基準
シューズクロークを設置するかどうかは、家の間取りやライフスタイル、家族構成によって適した選択が異なります。収納スペースが多いと便利ですが、不要なスペースを作ると間取りのバランスが悪くなることもあります。そのため、「本当に必要なのか?」を判断するための基準を知っておくことが大切です。ここでは、シューズクロークが向いている家庭・不要な家庭の特徴を紹介し、最適なプランを考えるポイント について解説します。
シューズクロークが向いている家庭とは?
シューズクロークが特に便利なのは、玄関に収納したいものが多い家庭や、家族の人数が多い家庭 です。例えば、以下のような家庭にはシューズクロークの設置が向いています。
- 家族の靴の数が多い家庭(4人以上の家族や靴をたくさん持っている人)
- アウトドアやスポーツ用品を玄関に収納したい家庭(キャンプ道具・ゴルフバッグ・ベビーカーなど)
- 来客が多く、玄関を常に整えておきたい家庭
- 玄関の動線をスムーズにしたい家庭(ウォークスルータイプの間取りを活用)
特に、アウトドアやスポーツを楽しむ家庭では、外で使う道具を室内に持ち込まなくて済む ため、玄関の整理がしやすくなります。ただし、スペースを確保できない場合は、コンパクトなシューズクロークを設置する方法もあります。
シューズクロークなしでも快適に暮らせる人の特徴
一方で、以下のような家庭では、シューズクロークがなくても快適に暮らせるケースが多いです。
- 家族の靴の数が少ない家庭(夫婦2人暮らしや靴の量が少ない人)
- 玄関を広く使いたい家庭(収納よりも開放感を重視する間取り)
- 必要最低限の収納で十分な家庭(大きな収納を必要としない人)
- 玄関近くに他の収納スペースが確保できる家庭(玄関横のクローゼットやオープン収納を活用)
また、シューズクロークを作っても、結局あまり使わなかったという声も少なくありません。たとえば、「靴は下駄箱で十分だった」「動線が悪くて使いづらかった」というケースもあります。そのため、本当に自分のライフスタイルに合っているかをよく考えることが大切です。
コンパクトなシューズクロークという選択肢も
「シューズクロークが欲しいけれど、スペースが限られている…」という場合は、コンパクトなシューズクロークを設置する という選択肢もあります。たとえば、以下のようなアイデアがあります。
- 奥行きを浅くしたシューズクロークを設置(省スペースで収納を確保)
- 可動棚を設けて必要な時だけ使える収納にする
- 扉付きの収納で見た目をスッキリさせる
- ウォークスルーではなく玄関の一角に設ける
コンパクトなシューズクロークであれば、収納のメリットを活かしつつ、スペースを最小限に抑えることが可能 です。また、オープンタイプにすると玄関の圧迫感を軽減できるため、使いやすさを考えて設計するのがポイントです。
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シューズクロークは本当にいらない?まとめ
シューズクロークは、玄関の収納力を高める便利な設備ですが、必ずしもすべての家庭に必要なわけではありません。靴やアウトドア用品をまとめて収納できるため、玄関をスッキリと保てるというメリットがありますが、スペースを取ることや掃除の手間が増えるなどのデメリットも存在します。
実際に「作ったけれどあまり使わなかった」「間取りのバランスが悪くなった」と後悔する人もいる一方で、「収納が増えて玄関が整いやすくなった」と満足している人もいます。そのため、シューズクロークを設置するかどうかは、家族のライフスタイルや間取りに合わせて慎重に判断することが重要です。
シューズクロークがなくても、壁面収納やオープンラック、玄関横のクローゼットなどを活用することで、すっきりした玄関を保つことは十分に可能です。収納スペースを増やすことよりも、「本当に必要なものだけを残す」という考え方が、快適な暮らしにつながる場合もあります。
家づくりの際には、「自分たちの暮らしにとって本当に必要か?」をよく考え、最適な収納計画を立てることが大切です。スペースを有効活用しながら、快適な玄関を実現できる方法を選んでいきましょう。

コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。