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一戸建てでよくある近隣トラブル事例8選!対策や相談先も解説

一戸建てでよくある近隣トラブル事例8選!対策や相談先も解説

この記事では、一戸建てでよくある近隣トラブル事例8選を解説していきます。

マイホームを建てたのに、引っ越したら近隣住民とのトラブルで悩んでいる人も少なくありません。近隣住民とのトラブルは、入居前に準備することで防げるケースも多くあります。

この記事では、一戸建てでよくある近隣トラブルの対策や相談先などについて詳しく解説します。一戸建てを建てて近隣トラブルに悩みたくない人はぜひ最後までお読みください。

【この記事でわかること】

● 一戸建てでよくある近隣トラブル事例8選

● 一戸建てでよくある近隣トラブルを未然に防ぐ対策

● 一戸建てで近隣トラブルになったときの対処法

● 一戸建てで近隣トラブルが起きたときの相談先

一戸建てでよくある近隣トラブル事例8選

ここでは、一戸建てでよくあるトラブル事例について解説します。

  • 境界線に侵入している
  • 騒音が迷惑になっている
  • ペットが適切に飼育されていない
  • 不快な臭いが入ってくる
  • ゴミ出しが適切に行われていない
  • 邪魔な場所に駐車されている
  • 庭の草木・落ち葉が邪魔になっている
  • 嫌がらせを受けている

上記の8つを1つずつ見ていきましょう。

境界線に侵入している

土地の上に建築する一戸建てならではのトラブルが、土地境界の越境の問題です。境界トラブルにおける最大の原因は、隣家との土地境界が確定していないことです。

隣人と境界線について認識の違いがあり、知らず知らずのうちに隣人の土地に侵入してしまうことも少なくありません。

注意点は、境界確定していない土地は購入対象から外すことです。土地購入の際は、可能な限り境界に接する全ての隣家と実施した境界確認書をもらってください。

境界の確定していない土地はトラブルになりがちなため、いざ売却したいときにも売りづらくなってしまうので注意してください。

騒音が迷惑になっている

近隣との間で特に発生する可能性が高いトラブルが、騒音問題です。トラブルの原因になりがちな騒音は以下の通りです。

  • ペットの鳴き声
  • 子供の騒ぐ声
  • 楽器の音
  • 庭でのバーベキューや宴会・カラオケの音
  • 車の暖機運転やエンジン音
  • エアコンの室外機や浄化槽のブロア、給湯ポンプの音

普段通り生活しているつもりでも、上記の音が迷惑をかけるケースも少なくありません。特に早朝や深夜においては、注意するようにしてください。

ペットが適切に飼育されていない

ペットに関するトラブルは鳴き声だけではありません。散歩時のフン尿、ネコのマーキングによる臭いなどは、動物の苦手な人にとって耐えられない場合も多く、トラブルに発展しがちです。

時間帯を考えてペットを室内に入れるなど、隣家や近隣に配慮して飼育しましょう。

不快な臭いが入ってくる

近年、臭いも近隣トラブルの上位に上がってきています。トラブルの原因になりがちな臭いとしては、以下のものがあります。

  • タバコの臭い
  • ペット(フン尿)の臭い
  • 植樹(銀杏など)の臭い
  • 庭で開かれるバーベキューの臭い

特に多い臭いのトラブルは、タバコの臭いです。室内は禁煙にして屋外や庭で喫煙する人は少なくありません。タバコの臭いが洗濯物に付いてしまうトラブルが多いので、喫煙は自宅内で処理するなどの配慮が必要です。

ゴミ出しが適切に行われていない

ゴミ出しに関するトラブルには、以下のものがあります。

  • ゴミ出しの曜日・時間帯を守らず、カラス被害に遭う
  • 屋外(特に道路)にタバコの吸い殻が溜まる
  • ゴミを溜め込んで害獣・害虫が発生する

分譲マンションの場合、ゴミ集積所に一旦集めて管理人によって適切にゴミ出しを管理してくれます。一方で、一戸建ての場合は各個人のマナーに任せるため管理は簡単ではありません。

一人暮らしの場合などは、意図的ではなくても仕事の都合上ゴミ出しの時間帯が異なったり、溜め込んだりする人もいます。

しかし、地域のゴミ出しルールは守らなければなりません。どうしても不適切なゴミ出しが改善されない場合は、自治体の清掃課や環境衛生課などに相談してみましょう。

邪魔な場所に駐車されている

路上駐車も近隣トラブルになりがちであり、中には傷害事件に発展してしまったケースもあります。トラブルになる原因としては、以下のものがあります。

  • 車庫前に路上駐車しているため車の出し入れがしづらい
  • 正面の家に定期的に来客があって路上駐車されてしまう
  • 私道に駐車されてしまう

路上駐車し続けてきた住民の向かいの土地に新築した場合などは、トラブルにつながりやすくなります。

庭の草木・落ち葉が邪魔になっている

落葉樹の落ち葉が、隣家に迷惑をかけてしまうトラブルもあります。枝が越境していると、さらに大きな問題に発展しかねません。

隣家の枝が越境している場合や落ち葉で困っている場合は、早めに隣家に伝えましょう。放置していると暗に認めたことにもなりかねないので、注意が必要です。

嫌がらせを受けている

嫌がらせによる近隣トラブルには、以下のものがあります。

  • 外壁や車にイタズラ書きをする
  • 誹謗・中傷や嫌がらせを書いた手紙を郵便受けに投函する
  • イタズラ電話・無言電話をする
  • SNSに心ない噂を流される

近隣トラブルがエスカレートすると精神的に困窮して、健康被害に及ぶ危険性もあります。嫌がらせを受けていると感じたら、早めに自治体や専門家に相談しましょう。

一戸建ての近隣トラブルを未然に防ぐ対策

ここでは、一戸建ての近隣トラブルを未然に防ぐ対策について解説します。事前に講じておきたい主な対策は、以下の通りです。

  • 住まい選びの段階で十分に事前調査する
  • 隣の家と間隔をあける
  • 境界標を入れる
  • 日頃から近隣住民との関係性を構築する

順番に見ていきましょう。

住まい選びの段階で十分に事前調査する

気に入った土地が見つかったら、事前の調査が大切です。チェックしておきたい主な調査項目は以下の通りです。

  • 土地の境界杭(標)は入っているか
  • 境界確認書はあるか
  • 隣家建物の窓や室外機などの位置は問題ないか
  • 隣家はペットを飼っているか
  • 路上駐車や所有車の状況はどうか
  • 隣家の庭木の状況はどうか

不動産や建築に詳しい人に、現地に同行してもらうこともおすすめです。

隣の家と間隔をあける

土地の広さに余裕があれば、隣家との距離をあけて計画しましょう。音の問題や陽当たり、臭いなどは少しでも距離を離すことで、お互いに及ぼす影響を緩和できます。

また、距離をあけることで隣家に対する思いやりをアピールすることにもなるでしょう。

境界標を入れる

気に入った土地が見つかったら、仲介会社に境界が接する隣家全てとの境界確認書の交付を求めましょう。

購入してから境界杭や境界標を入れることは、簡単ではありません。トラブルの元にもなるので、境界の確定していない土地の購入は避けてください。

日頃から近隣住民との関係性を構築する

近隣トラブルを回避する特に有効な方法は、日頃から近隣とのコミュニケーションを大切にすることです。

町内会や子供会などはコミュニケーションを密にできる良い機会であるため、積極的に参加しましょう。朝や帰宅時の挨拶も効果が大きいため、ぜひ継続して行いましょう。

一戸建てで近隣トラブルが起きたときの対処法

ここでは、実際に近隣トラブルが起きてしまった場合の対処法を解説します。押さえておきたい対処法は以下の通りです。

  • 近隣住民と情報を共有する
  • 証拠を残す
  • 専門家・専門機関に相談する

それぞれ見ていきましょう。

近隣住民と情報を共有する

トラブルが生じた際には、まずは近隣住民とのコミュニケーションを図ることが大切です。

問題が発生していること、自分の立場や考えを正直に伝えることで、相手も自分の意見を話しやすくなります。互いの誤解が解ければ、問題解決に向けての第一歩となります。

また、他の近隣住民も同様の問題を抱えている場合があり、情報を共有することで共通の解決策を見つけやすくなるでしょう。

証拠を残す

近隣トラブルに巻き込まれていると感じたら、可能な限り証拠を残しておきましょう。専門機関に相談する際も、トラブルの状況や内容が把握しやすくなります。

証拠として残す場合は、以下の5つが明確にわかるように心がけてください。

  • 誰が
  • いつ
  • どこで
  • どのように
  • 何をしたか

証拠を記録する具体的な方法は、以下の通りです。

  • 現場の状況を動画や写真で撮影する
  • ボイスメモやボイスレコーダーに録音する
  • 日付入りでメモを残す
  • 第三者に相談した場合は議事録を残す
  • 臭いや騒音について、専用の測定器があれば測定する

できるだけ多くの証拠を集めることが重要です。

専門家・専門機関に相談する

双方の話し合いで解決できそうにない場合は、専門家や専門機関に相談しましょう。

例として挙げられる相談先は、以下の通りです。

  • 自治体の相談窓口
  • 警察の相談ダイヤル
  • 弁護士

トラブルがさらに大きくなる前に、当事者同士では困難と感じたら早めに専門機関に相談しましょう。

一戸建てで近隣トラブルが起きたときの相談先

ここでは、一戸建てで近隣トラブルが発生したときの相談先を紹介します。覚えておきたい相談先は、以下の通りです。

  • 自治会
  • 自治体
  • 警察
  • 弁護士
  • ADR(裁判外紛争解決手続)

それぞれ具体的に見ていきましょう。

自治会

自治会や町内会に相談する場合は、トラブルを解決するというより双方の話し合いに立ち会ってもらうケースが多くなります。

行政機関ではないため、自治会はトラブル解決に向けての権限や強制力はありません。しかし、第三者としてお互いの交渉に立ち会ってもらうことで、証人になってもらえます。

自治体

市役所(区役所・役場)の生活課に相談窓口が置かれていることがほとんどです。

地域によって、市民相談窓口や区民相談課など名称が異なるので、事前に役所のホームページや電話でチェックしておきましょう。

行政の窓口ではトラブル具合がかなり深刻と判断された場合は、さらに専門家を紹介してもらえるので、ぜひ相談してみてください。

警察

警察に相談したいときは、警察相談専用電話「#9110」にダイヤルしましょう。

全国どこからでも、電話をかけた地域を管轄する検察本部の専用相談窓口につながります。トラブルの内容によって、指導・助言・相手方への警告・検挙など、必要な措置を講じてくれます。

相談のタイミングに備えて、先述した証拠はなるべく残しておいてください。

弁護士

知り合いの弁護士がいない場合は、地域の弁護士会に相談してみましょう。

いずれの弁護士会でも法律相談センターを設けており、事前に予約すれば相談できます。費用の目安は、30分で相談費用5,000円です。

事案によっては、以後の相談において専門の適任と思われる弁護士を紹介してくれます。

参考:法律相談のご案内|仙台弁護士会

ADR(裁判外紛争解決手続)

ADR(裁判外紛争解決手続)とは、民事上のトラブルを柔軟な手続きによって、比較的低い費用で短期間に解決することを目的とする制度です。

内容としては、あっせん・調停・仲裁の3種類があります。いずれも裁判によらず話し合いで解決しようとするものです。

裁判や訴訟まではしたくないけれども当事者同士ではまとまりそうにない場合などは、ぜひ利用してみてください。

一戸建てで起こる近隣トラブルに関するよくある質問

ここでは、一戸建ての近隣トラブルに関して、よくある質問を見ていきましょう。

  • 改善されなかったら引っ越したほうがいい?
  • 仲の良い隣人からの迷惑行為を上手に伝える方法は?
  • 近隣トラブルに警察は介入してくれる?

1つずつ回答していきます。

改善されなかったら引っ越したほうがいい?

引っ越しは、どうしても隣家との関係性が改善されない場合の最終手段と考えましょう。なぜなら、ほとんどの場合において費用面でかなりの負担を伴うからです。

売却や引っ越しに用した費用は、近隣トラブルが原因であることを立証できない限り、自分で負担しなければなりません。引っ越しは、最終手段と考えましょう。

仲の良い隣人からの迷惑行為を上手に伝える方法は?

普段から何事も言い合える間柄であれば、率直に伝えることをおすすめします。

一方で、仲は良くても関係性が悪くなる可能性がある場合は、別の共通の知人を介して柔らかく伝えてもらうと良いでしょう。

放置していると、いずれ関係性が崩れることになるので、早いうちに話し合ってください。

近隣トラブルに警察は介入してくれる?

現在の警察は、近隣トラブルでも相談しやすい体制になっています。

先述した警察相談専用電話「#9110」に、相談しましょう。

一戸建てでの近隣トラブルは入居前の対策が重要

マイホームは、ほとんどの人にとって一生で最も大きな買い物です。簡単に買い換えられないので、入居後の近隣トラブルは心理的、体力的に非常に大きな負担になるでしょう。

近隣トラブルを防ぐためには、入居前の事前対策が大切です。現地に出向いて周辺環境をしっかり事前調査してください。しかし、自分一人で得られる情報量には限りがあるため、その地域をよく知る専門家に相談するのがおすすめです。

アイムの家は、宮城県を中心に完全自由設計の新築注文住宅を取り扱っています。建築や土地の相談だけでなく、事前の現地調査に関するアドバイスや地元ならではの情報を提供します。

入居後に近隣トラブルで悩みたくない方は、ぜひお近くのモデルルームでアイムの家にご相談ください。

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※金利や制度は2024年2月時点のものです

コラム監修者情報

木場昌也

二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟

入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。

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