注文住宅の間取りの決め方9選!成功例・失敗例も紹介
この記事では、注文住宅の間取りの決め方を9つ解説します。
せっかく注文住宅を建てるなら、おしゃれな間取りを実現したいと考える人は少なくありません。しかし、間取りの設計には注意すべき点が多く、実用性も考慮する必要があります。
この記事では、注文住宅の間取りを決めるポイントと成功例・失敗例を解説します。注文住宅の間取りで失敗したくない人は、ぜひこの記事を最後までご覧ください。
【この記事でわかること】
● 注文住宅の主な間取りの決め方9選
● 注文住宅の間取り決めにおける成功例4選
● 注文住宅の間取り決めにおける失敗例4選
注文住宅の主な間取りの決め方9選
注文住宅の主な間取りの決め方を以下9つのポイントから解説します。
- 優先順位を明確にする
- 予算内で実現できる間取りにする
- 家族の希望を細かくすり合わせる
- ライフステージを考慮する
- 周辺環境を把握する
- 実例やモデルルームを見学してイメージを固める
- 生活動線を考慮する
- 家具や家電の配置を考慮する
- 十分な収納スペースを確保する
これから間取りを検討する人は、ぜひ参考にしてください。
優先順位を明確にする
希望する条件の優先順位を明確にすることが、間取りの決め方において大切なポイントです。
すべての要望を盛り込んだ間取りにした場合、予算をオーバーしたり全体のバランスが崩れやすくなったりします。
例えば、スキップフロアやダウンフロアを採用すると空間を活用できますが、バリアフリー住宅ではなくなるため、老後の生活に影響が出る場合があります。
快適な暮らしを実現するためにも、まずは間取りに関する要望に優先順位を付けましょう。
予算内で実現できる間取りにする
間取りを決めるときは、予算内で実現できるかを考えましょう。
要望をなるべく多く詰め込んだ間取りにすることも重要です。しかし、予算オーバーになってしまうと返済計画が厳しくなり、ストレスが多い生活になってしまいます。
手に入れたマイホームで余裕を持った生活を贈るためにも、予算内で実現できる間取りを目指しましょう。
家族の希望を細かくすり合わせる
打ち合わせを進めるうちに、家族間で間取りに関する意見が分かれるケースは多くあります。そのまま進めてしまうと、打ち合わせの時点で話がまとまらず家づくりが進まないでしょう。
キッチンや壁紙の色など細かい部分についても家族で話し合い、希望をすり合わせた状態で間取りを設計することがおすすめです。
ライフステージを考慮する
間取りを決める際は、家に住む人全員のライフステージを考慮しましょう。
家づくりを始めたときには小さなお子様も、小学生や中学生になるにつれ身体も心も成長します。また、子供の進学や就職によって、家から離れるか両親と同居を続けるかも異なります。
ライフステージの変化によって家の使い方が変わるため、変化に対応できる間取りにしておくことが大切です。
周辺環境を把握する
家の周辺の建物やにおいなどによって、窓の位置や大きさが異なります。
例えば、リビングに大きな掃き出し窓を設置しても、前面道路の交通量が多い場合は人の目や排気ガスが気になってしまい、結局閉め切ってしまうでしょう。
周辺環境は家屋内が快適な状態であるかどうかに影響するため、注意が必要です。
実例やモデルルームを見学してイメージを固める
間取りを検討する際には、実例やモデルルームを見学して理想の間取りをイメージしましょう。
曖昧だった要望を具体化でき、より明確な希望をハウスメーカーの担当者に伝えられます。
また、これまで知らなかったデザインに興味を持つこともあり、新しい発見につながるでしょう。
注文住宅の間取りを検討する場合は、家族で話し合いながらなるべく多くの事例やモデルルームをチェックすることがおすすめです。
生活動線を考慮する
快適な暮らしを実現するためには、家族全員の生活動線を意識することが大切です。
家族同士がぶつかりやすい間取りはストレスを感じやすく、支度や料理の効率が悪いなどの悩みが出てきます。
トラブルを避けるためにも、生活動線をしっかりと意識したうえで間取りを設計しましょう。
家具や家電の配置を考慮する
家電や家具の配置は、生活動線だけでなく、将来的に模様替えをする際にも大きく影響します。
例えば、備え付けの棚を設置した場合はそこを避けて移動する必要があります。模様替えをしようと考えても、棚の位置が固定化されているとうまく変更できないでしょう。
また、コンセントの数が足りず家電を増やしにくいケースもあるため、変更に対応しやすい間取りがおすすめです。
十分な収納スペースを確保する
収納スペースを十分に確保すると、家屋内がスッキリとして動線も広くなります。家具や家電も配置しやすいため、収納はなるべく多く用意することがポイントです。
ただし、棚を増やしすぎると窮屈なリビングになりやすく、収納の種類と設置場所は十分に検討すべきです。
注文住宅の間取り決めにおける成功例4選
ここでは、注文住宅の間取りで成功した以下4つのケースを紹介します。
- 対面キッチンで家族とのコミュニケーションが増えた
- リビング階段で家族の気配を感じられた
- 水回りを一箇所にまとめて効率化できた
- 室内を引き戸にしたことで通風を確保できた
成功例を把握しておくことでより快適な間取りを目指せるため、チェックしていきましょう。
対面キッチンで家族とのコミュニケーションが増えた
対面キッチンでは、料理をしながらリビングに目線を向けられるため、家族とコミュニケーションを取りながら家事ができます。家族との会話を楽しみたい人におすすめの間取りです。
また、対面キッチンは背面に吊り戸棚を設置でき、収納を多く確保できるという利点があります。コミュニケーションが好きな人や収納が欲しい人には、対面キッチンがおすすめです。
リビング階段で家族の気配を感じられた
リビング階段を採用すると、家族全員が帰宅した際に必ずリビングを通過します。
家族の位置関係を常に把握できるため、リビング階段は家族との繋がりを感じやすい間取りといえます。家族の気配を感じたい人には、リビング階段がおすすめです。
水回りを一箇所にまとめて効率化できた
キッチンやトイレ、バスルーム、洗面台を同じエリアに固めることで、効率的な家事動線を実現できたという成功例があります。また、配管経路を簡略化できるため、建築コストを抑えられる点も特長です。
建築コストを抑えて動線を良くしたうえで、希望の間取りを実現するためには、水回りの位置が重要です。
室内を引き戸にしたことで通風を確保できた
室内のドアを引き戸にすると、動線が広くなりドアの開閉による衝突も防げます。
この成功例は多くのハウスメーカーから公開されており、参考事例を多く確認できます。間取りを検討する際には、ドアを引き戸にすることも合わせて検討すべきでしょう。
注文住宅の間取り決めにおける失敗例4選
間取りで後悔しないためには、成功例だけでなく失敗例もチェックしておきましょう。
- においが全体に広がる間取りにしてしまった
- 生活音が気になる間取りにしてしまった
- コンセントの位置が悪かった
- 洗濯機と干し場が遠く移動に手間がかかった
上記4つの失敗例を順番に解説します。
においが全体に広がる間取りにしてしまった
換気扇や換気口の位置が悪く、家屋内ににおいが充満してしまう失敗例があります。
その場合、換気のために窓を開ける時間が長くなり、気密性や断熱性が高い家でも外気の侵入を許してしまいます。高機能住宅の良さが失われてしまうおそれがあるので、注意が必要です。
生活音が気になる間取りにしてしまった
バスルームと和室が隣接する間取りなど、生活音が大きいエリアと居住スペースの位置関係によっては音が気になるケースがあります。
音に関するトラブルは、生活している間ずっと気になってしまうでしょう。ストレスを感じてしまうため、生活音に配慮した間取りが重要といえます。
コンセントの位置が悪かった
コンセントを設置する位置は家事の効率に影響します。
家具の位置を変えると、コンセントを使えなくなる場合があります。また、家電は家を建てた当初から増える可能性があります。
コンセントの位置と数は、間取りを検討するうえで優先順位の高いポイントといえます。
洗濯機と干し場が遠く移動に手間がかかった
洗濯物を干す場所と洗濯機の位置が遠いと、洗濯物を持って移動する距離が長くなります。
例えば、2階のベランダを干し場にした場合は、洗濯の度に階段を昇降する必要があり、不便に感じるでしょう。
この失敗例は庭を確保できない土地に多く見られるため、土地の広さがそれほど大きくない場合は特に注意が必要です。家事ができる間取りをイメージしましょう。
注文住宅の間取りの決め方に関するよくある質問
ここでは、注文住宅の間取りの決め方に関するよくある質問に回答します。
- 間取りをシミュレーションする方法は?
- 間取りの考え方に順番はある?
上記2つの質問を順番に見ていきましょう。
間取りをシミュレーションする方法は?
間取りをシミュレーションするなら、無料で利用できるアプリがおすすめです。
また、家づくりの無料相談サイトやハウスメーカーも、無料のシミュレーションサービスを公開しています。間取りのイメージができない場合は、積極的にサービスを利用しましょう。
間取りの考え方に順番はある?
間取りを考える際に”必ずこうすべきだ”という順番はありません。
ただし、リビングと居室の位置と大きさから検討するケースが一般的です。その後、家事動線の良い水回りになるように配置を検討することで、失敗しにくい間取りを実現できます。
注文住宅の間取りの決め方を押さえて事前準備しよう
この記事では、注文住宅の間取りの決め方を解説しました。
注文住宅を建てて快適な生活を実現するには、失敗のない間取りが重要です。プロの意見を聞きながら間取りを検討することをおすすめします。
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※金利や制度は2024年1月時点のものです
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。