土地探しを成功させるコツ4選!購入までの流れや探し方も解説
この記事では、土地探しを成功させる4つのコツを解説します。
新築の一戸建てや注文住宅を建てたいと考えている人のなかには、土地購入を先に検討している人は少なくありません。土地は生活に大きな影響を与える要素であり、経験がないと土地購入が困難に感じてしまいます。
そこで、本記事は土地探しを検討している人に向けて、土地探しのコツや購入までの流れを詳しく説明します。土地探しで知っておきたい情報を紹介するので、ぜひ参考にしてください。
この記事でわかること
● 土地探しで身につけておきたい基礎知識
● 土地探しを成功させるコツ
● 土地探しから購入までの流れ
土地探しを始めるまでに身につけておきたい基礎知識
土地探しを始めるまでに身につけておきたい基礎知識として、以下の4点を挙げました。
- 用途地域
- 中地・角地
- 建築制限
- 建ぺい率・容積率
上記の内容をそれぞれ解説します。
用途地域
用途地域とは、計画的な市街地形成のために、用途ごとに分けられた12のエリアを指します。
建物が建てられる大きさや種別などが地域ごとに制限されており、用途の混在を防いで快適な生活環境を提供することが目的です。
制限の厳しさは用途地域ごとに異なるため、同じ土地の広さでも用途地域によって希望する一戸建てが建てられない場合があります。気に入った土地を見つけたとしても、用途地域によって建物に制限がかかるため、知っておきたい基礎知識です。
中地・角地
土地は大きく、”中地”と”角地”に分けられます。
角地は2つの道路が交差する角地にある土地を指し、中地は1つの道路のみに隣接し3方向とも敷地に囲まれている土地のことです。角地は、間取りなどが比較的自由であり、開放感が高い点などがメリットといえます。
一方で、価格が高くなりやすく、2方向の道路に囲まれているため、通りの目が気になる場合がある点はデメリットです。
中地は角地より価格を抑えやすい点がメリットですが、開放感をあまり感じられない点や、間取りに制限がかかりやすい点がデメリットです。
建築制限
建築制限とは、隣地斜線や北側制限斜線など、建築する家の高さなどに対してかかる制限を指します。
斜線制限は隣地や道路の日当たり、通風などに影響しないために定められているため、斜線制限にかかると階数などが制限されるおそれがあります。
斜線制限を把握していないと、理想の土地を購入しても希望の階層を建てられない場合があるので、身につけておきたい基礎知識の1つです。
建ぺい率・容積率
建ぺい率や容積率は、土地の広さに対して建物を建てられる広さを制限するものです。
建ぺい率は土地の面積に対する建築面積の割合を示し、容積率は土地の面積に対する延べ床面積の割合を示します。同じ広さの土地でも、エリアごとに建てられる建物の広さが変わることには、これらが影響しています。
土地探しの際には、建ぺい率や容積率の知識を身につけておきましょう。
土地探しの前にまずやるべき事前準備
土地を探す前にやるべき事前準備として、以下3つを挙げました。
- エリアや予算を決める
- 余裕のあるスケジュールを立てる
- 希望条件に優先順位をつける
上記の3項目を詳しく解説します。
エリアや予算を決める
エリアと予算は、土地探しで決めておかなければいけない重要なポイントの1つです。自分たちがどこに住みたいのか、土地購入にどれだけ予算をかけられるかなどを明確にしましょう。
エリアを設定する要素として、通勤までの距離や通学する学校区などが挙げられます。
また、土地にかけられる予算は、総予算から建物の建築費を差引いた金額などから決定します。
エリアと予算を決めないまま土地を探しても、そもそも希望が定まっていなければ、なかなか土地が見つからないなどの事態に陥ってしまうでしょう。
余裕のあるスケジュールを立てる
あらかじめ、余裕があるスケジュールを設定しておきましょう。
希望の土地がすぐ見つかるとは限らず、また、条件が多ければ多いほど土地探しに時間がかかります。
土地を購入した後に建築するため、予定日を早く設定してしまうと、スケジュールに追われてしまうでしょう。最悪の場合、妥協して土地を決定しなければいけません。
土地の購入が初めての人は戸惑うことが多く、土地探しが効率的に進まないおそれが考えられます。そのため、タイトなスケジュールにならないよう注意が必要です。
希望条件に優先順位をつける
自分たちの希望条件を明確にしたうえで土地探しをスタートしますが、なかなか希望条件に合った土地を見つけられないかもしれません。
希望条件が多ければ多いほど、条件に合う土地は見つかりません。
また、希望条件が市場相場と大きくかけ離れているケースが考えられます。内容によっては、条件すべてを満たす土地が見つからない場合があるので、希望条件に優先順位をつけましょう。
優先度をつけると、多少は妥協できる条件と必ず実現したい条件が明確になるので、妥協できるポイントなどを整理すると、土地を探しやすくなります。
土地探しを成功させるコツ4選
ここでは、土地探しを成功させるコツを紹介します。
- 理想の暮らしを明確にイメージする
- 現地に足を運んで自分の目で確かめる
- 期限を決めて土地を探す
- 判断は慎重になりすぎない
以上4点を順番に解説します。
理想の暮らしを明確にイメージする
具体的なイメージがないまま何となく土地探しを進めても、なかなか土地は見つかりません。
土地を購入する目的は、自分が望む暮らしが叶う家を建てるためです。理想の暮らしを明確にイメージしたうえで土地を探すと、より具体的な視点で土地探しができるでしょう。
現地に足を運んで自分の目で確かめる
インターネットなどで条件に合いそうな土地が見つかった場合、必ず自分の目で確かめましょう。インターネット上の情報と実際に目で見たイメージは、大きく異なる場合があります。
また、現地調査でインターネットにはない情報がわかるケースが多く、現地を確認せずに土地を決めると、後悔するおそれがあります。
できれば、平日・休日、昼間・夜間など、パターンを変えて現地確認することが重要です。
期限を決めて土地を探す
前述の通り、スケジュールに余裕を持った土地探しが重要ですが、土地探しに期限を設けることも重要です。
希望条件が多ければ、条件に合う土地がなかなか見つからず、いつまで経ってもマイホームでの暮らしが実現できません。
余裕がないスケジュールはなるべく避けるべきですが、いつまでに土地を探すかなどの期限をあらかじめ定めて土地を探さなければ、なかなか土地が見つからないでしょう。
判断は慎重になりすぎない
土地の購入は、普通の買い物とは異なり非常に高額です。そのため、判断を慎重にしなければいけませんが、あまりに慎重になりすぎると土地を決定できません。
また、判断が遅くなると、他の人に狙っていた土地を購入されるケースが考えられます。
慎重な判断が必要ですが、あまりにも慎重になりすぎないよう心がけましょう。
土地探しから購入までの流れ7ステップ
土地探しから購入までをスムーズに進めるため、以下7つのステップを踏みましょう。
- 土地を探す
- 実際に土地を見に行く
- 土地の調査を行う
- 希望の家が建てられるか確認する
- 買付証明書を提出する
- 土地の売買契約を締結する
- 土地を購入する
それぞれ解説します。
STEP1.土地を探す
希望条件やエリア、予算などを決めて土地探しをスタートします。
土地を探す方法として、インターネットでの検索や不動産会社への依頼、ハウスメーカーへの相談などが効果的です。
STEP2.実際に土地を見に行く
気になる土地が見つかったら、実際に現地へ見学に行きましょう。
前述したように、実際の現地調査ではインターネットなどで把握できない情報を得られます。
平日や休日、昼間や夜間など、複数回の見学がおすすめです。
STEP3.土地の調査を行う
実際に現地で土地を見学して購入意思が高まると、土地の調査が必要です。近隣施設をチェックして、その場所で生活するうえで周りに不快な施設がないか確認しましょう。
また、家を建てたあとに災害で受けるダメージを把握するために、ハザードマップで災害リスクを調べましょう。土地の調査も、非常に重要なポイントです。
STEP4.希望の家が建てられるか確認する
前述した通り、用途地域や制限などで希望の土地が建てられないリスクが考えられます。
購入意向がある土地に、希望の家を建てられるかを確認することが重要です。
建築を依頼したハウスメーカーや工務店に依頼して、希望する家が建てられるかどうかを調査してもらいましょう。
STEP5.買付証明書を提出する
ここまでのステップをクリアすると、売主に購入意向を示す買付証明書を提出します。買付証明書は、土地の広さや住所、購入希望金額や住宅ローン特約などの条件が記載された書面です。
買付証明書に記載された条件などを売主が検討し、承諾されると売渡書が売主から渡され、お互いに売買を合意するという流れになります。
STEP6.土地の売買契約を締結する
買付証明書を提出したら、土地の売買契約を締結します。
多くのケースでは住宅ローンの審査前に売買契約を締結するので、この時点では売主に手付金を支払わなければなりません。
売買契約書にそれぞれ記入や押印して、売買契約を締結します。
STEP7.土地を購入する
住宅ローンの審査が下りると、売買代金の支払いと同時に所有権移転を実行します。
所有権移転に伴い印鑑証明書などの書類が必要になるので、準備しておきましょう。
土地探しの一般的な方法
ここからは、土地探しの方法を詳しく解説します。
- 自分で足を運んで探す
- インターネットで探す
- ハウスメーカーに依頼する
- 不動産会社に依頼する
上記4点をそれぞれ説明します。
自分で足を運んで探す
自分で実際の土地を訪れて探すと、希望条件にあった土地が探しやすくなります。実際に現地を見るので、暮らしをイメージしやすい点がメリットとして挙げられます。
一方で、複数の土地を探す場合は時間と労力がかかるため、かえってスムーズに進まない可能性がある点に注意しましょう。
インターネットで探す
近年、多くの人が利用している手段がインターネット検索です。不動産ポータルサイトから土地を検索し、条件に合ったものを見つけられます。
自分の足で探すより多くの情報が手に入りますが、実際に現地に出向くとイメージが異なるケースがある点に注意が必要です。
また、インターネット上に不利な内容を記載していない土地もあるので、注意が必要です。
ハウスメーカーに依頼する
ハウスメーカーに依頼する最も大きなメリットは、希望する家を建てられる土地を探してくれる点です。
用途地域や建築制限を調査したうえでの土地探しですので、自分たちで土地を探した場合に起こり得る、”建築制限で希望の家が建てられない”という失敗はありません。
デメリットとして、ハウスメーカーとの連携が不十分の場合、イメージと異なる土地になってしまうおそれがあるので注意しましょう。
不動産会社に依頼する
土地などの不動産募集は不動産会社が情報を流すケースがほとんどであるため、不動産会社に依頼する方法が挙げられます。
インターネット上に掲載されていない情報を持っている不動産会社もあるので、レアな土地を得られる可能性がある点はメリットです。
一方、提供される情報が限られる場合があるので、信頼できる不動産会社に依頼することがポイントです。
土地探しの際に重要な6つのチェックポイント
ここでは、土地探しで重要な下記6つのチェックポイントを挙げました。
- 立地
- 面積・形状
- 土地内の高低差
- 地盤
- 隣接する土地の境界線
- 災害リスク
それぞれ詳しく解説します。
立地
どのような環境下の立地か、重点的にチェックしましょう。買い物施設や交通の便、治安などが重要なポイントです。
また、街灯の数などから夜間の明るさも確認しましょう。
面積・形状
土地の面積によって、建てられる建物は大きく異なります。十分な広さでも形状がいびつな場合などは、希望の家を建てられない場合があります。
日当たりなども踏まえ、土地の広さと形状をチェックしましょう。
土地内の高低差
土地に高低差があると、擁壁や盛り土などの事前準備工事が必要になり、価格が高くなる要因になります。
また、擁壁などで補強工事しても、今後生活するうえで災害リスクを気にしてしまうかもしれません。このように、土地の高低差も重要なチェックポイントです。
地盤
家を建てるためには、地盤に一定の強度が必要です。
土地によっては地盤が軟弱なケースがあり、その場合は地盤を改良しなければいけません。
軟弱な地盤では、地盤改良にコストと時間がかかってしまいます。
自分達では地盤の強度はわからないので、ハウスメーカーや工務店に依頼しましょう。
隣接する土地の境界線
隣地との境界が定められていない土地では、土地を購入した後に隣地住人とトラブルになるおそれがあります。
登記簿の情報や確定測量図の有無、測量・図面の時期などの調査が必要です。また、境界標などの有無をチェックしておきましょう。
災害リスク
水害の場合に被害を受けやすい場所か、土砂崩れなどのリスクがないかなどを調査しておきましょう。
災害に弱い土地である場合、実際に災害が起こると大きなダメージを受けてしまいます。
自治体の窓口やHPなどで、ハザードマップを事前に見ておきましょう。
土地探しのコツを押さえて理想の土地を見つけよう
土地探しは、何度も経験するものではありません。マイホームの購入のために土地を探している人のなかには、初めて土地探しを検討する人は少なくありません。
土地探しは、理想の暮らしを実現するためにも大切な行動です。
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※金利や制度は2023年9月時点のものです
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。