キューブ型の家のメリットとは?デメリットやポイント・間取り例も紹介
キューブ型の家はオリジナル性が高く、街中でも人の目を引く家として人気です。
「オリジナリティのある家に住みたいけれど、注文住宅はコスト面が心配」という消費者層に支持されており、2022年現在では家づくりを検討する多くの人がキューブ型の家を検討するようになりました。
そこで本記事では、キューブ型の家がもつ特徴やメリットデメリットについて解説します。
家づくりを進める上でキューブ型の家に興味がある人は、ぜひ最後までお読みください。
そもそもキューブ型の家とは?
キューブ型の家とは、その名の通り四角い外観の家を指し、一般的に「キューブ型住宅」「四角い家」「箱型住宅」などと呼ばれます。
角砂糖のようにシンプルな四角い立方体の家もあれば、四角形を組み合わせたようなデザイン性の高い家など特徴はさまざまです。
キューブ型の家は、間取りの効率を重視したい人やスタイリッシュな外観から、個性的な家を建てたいという人に向いているといえるでしょう。
キューブ型の家のメリット
キューブ型の家は、デザイン性が高いという点以外にも実用的なメリットを兼ね備えています。
- シンプルで現代風なデザインにする
- 建築コストを抑えやすい
- 内装を自由に組みやすい
- 耐震性や気密性が高い
- デッドスペースが生じにくい
上記5点を順番に解説します。
シンプルで現代風なデザインになる
シンプルかつモダンなデザイン性が好みの人には、キューブ型の家がオススメです。
街中にたたずむ四角形の家は象徴的であり、それ以外の家に比べて見る人に大きなインパクトを与えることでしょう。
建築コストを抑えやすい
キューブ型の家はおしゃれというだけでなく、建築コストを抑えるメリットもあります。
四角形の家は凹凸が少ないため、多くの家で同じ建築資材を使うことが可能です。
そのため、建築資材を大量に生産することが可能になり、大きなコストカットに繋げられます。
建築費用を抑えることで他に費用を割り当てたい人は、キューブ型の家を検討するようにしましょう。
内装を自由に組みやすい
キューブ型の家は、柱や筋交いが少なくてすむため、大開放のリビングや将来2つの部屋に分けられるような間取りにすることも可能です。
現在の居住スペースだけでなく、将来変更するタイミングでも簡単に工事ができます。
耐震性や気密性が高い
キューブ型の家は最初から作るのではなく、あらかじめ決められた建築面積や間取りから選ぶことが一般的です。
そのため、建築時には職人の腕による影響が少なく同じ気密性を保てます。
また、凹凸が少ないため地震による負荷を建物全体で受け止めることができ、尖った箇所などの耐久力が弱い部分に地震エネルギーが集まりにくい構造体となっています。
一般的な家屋のように1階よりも2階部分が重く、揺れ幅が大きいという心配もないため安心です。
デッドスペースが生じにくい
四角形の家は外観だけでなく、家屋内においても凹凸が少ない点が特徴です。
建物内に無駄なスペースがないので、効率良く使用できます。
また、デッドスペースがないため掃除もしやすく、ホコリがたまるスペースはありません。
居住空間を少ない掃除工数でキレイに保てるという点は、住んだ後の大きなメリットといえるでしょう。
キューブ型のデメリット
デザイン性が高く、他に見かけることがないキューブ型の家は、四角形ならではのデメリットがあります。
したがって、キューブ型の家を検討する際にはメリットだけでなく、デメリットも把握しておくようにしましょう。
- 雨漏りしやすい
- 直射日光を受けやすい
- 屋根や外壁がダメージを受けやすい
上記3点を順番に解説していきます。
雨漏りしやすい
キューブ型の家はフラットな屋根になるため、通常の屋根よりも水はけが悪くなります。
新築であれば防水加工が施してありますが、年月が経つにつれ防水性能は落ちていくでしょう。
どのような屋根であっても劣化はするものの、フラットな屋根であるキューブ型の家は、劣化の影響が大きく雨漏りに繋がりやすいというデメリットがあります。
直射日光を受けやすい
凹凸が少ない外観であるキューブ型の家は日光をまんべんなく受けます。
そのため、庭にいると放射熱により暑さを感じる可能性もゼロではありません。
屋根や外壁がダメージを受けやすい
凹凸が少なく、屋根がフラットな形状は直射日光を受けやすいことで、外壁材や屋根材がダメージを受けやすく劣化が早くなる可能性があります。
キューブ型の家を建てる際のポイント
キューブ型の家を建てる際には建築後に後悔しないよう、前述したデメリットに関する対策を知っておく必要があります。
- 屋根を定期的にメンテナンスする
- 耐久性が高い材質を選択する
- 補修費用を事前に見積もっておく
ここでは、上記3点のポイントについて解説します。
屋根を定期的にメンテナンスする
雨漏りしやすいキューブ型の家は、屋根を定期的にメンテナンスする必要があります。
業者に定期的に依頼する場合は費用がかかるため、屋根に上がるための昇降口を設置するなどの工夫をするようにしましょう。
とくに、新築時に施工する防水加工は築10年を迎えるあたりで、再度施行しておくことが非常に重要といえます。
耐久性が高い材質を選択する
キューブ型の家は日光のダメージを受けやすい形状であるため、ガルバリウム鋼板などの耐久性が高い材質を選択するようにしましょう。
また、耐久性が高いだけでなく、万が一の破損時にはすぐに取り寄せられるよう汎用性の高い材質を選択することが重要です。
補修費用を事前に見積っておく
雨漏りや外壁の破損時にはどのくらいの費用が発生するのかも見積っておきましょう。
事前に費用を用意しておくことで、想定外の破損にも対応できるようにしておくことが重要です。
キューブ型の家の外観イメージ・間取り例
ここでは、キューブ型の家の外観イメージや間取り例について、アイムの家で扱っている実例をもとに紹介します。
- シンメトリーの外観が演出する気品溢れる暮らし
- 究極のシンプルさから生まれる圧倒的な存在感
- 爽やかでやさしい住み心地デザイン
今後、キューブ型の家を建てる際の参考にしてください。
シンメトリーの外観が演出する気品溢れる暮らし
左右同じ外観と間取りにすることで、窓を開けた場合の風通りが良く開放的な空間を作れます。
また、キューブ型のメリットでもある、無駄のない居住空間となることも大きな特徴です。
究極のシンプルさから生まれる圧倒的な存在感
豪華な家が少なくなり、同じ外観の家が増えた現代において、シンプルな外観は一線を画す存在感を放ちます。
LDKは約20帖と開放感あふれる暮らしを満喫できるので、外観・内観にこだわった家づくりを理想とする人にとっては非常に魅力的な外観といえるでしょう。
爽やかでやさしい住み心地をデザイン
キューブ型の家はスタイリッシュなだけでなく、住み心地を優先したデザインや間取りにすることも可能です。
2階には独立した居室もあるので、プライベート空間をより確実に設けられるというメリットもあります。
キューブ型の家を建てて生活を豊かにしよう
キューブ型の家はおしゃれというだけでなく、プライベート空間の確保や将来の間取り変更の自由性、建築コスト削減といった現実的なメリットがあります。
アイムの家では、前述した通りさまざまな種類のキューブ型住宅を取り扱っています。
マイホームを建て、イメージしていた通りの快適な住環境を手に入れたい人は、ぜひ一度アイムの家へご相談ください。
※金利や制度は2022年10月時点のものです
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。