新築のコストダウン方法は?削らない方がいい設備も詳しく紹介!
新築の家を建てるとき、できるだけコストダウンしたいと考える人は多いのではないでしょうか。
ただし、コストダウンしたいからといって、重要性の高い設備を削りすぎてしまうと、住み始めてから後悔する可能性もあるので注意が必要です。
そこで今回は、新築のコストダウンの方法について、削らない方がいい設備も紹介しながら、分かりやすく解説していきます。
そもそも新築で予算オーバーしてしまう原因とは?
そもそも、新築住宅を建てる際の予算オーバーは、どのようなことが原因で起こるのでしょうか。
・理想の新築を建てるための予算が少ない
・設備にかかる費用を把握できていない
・こだわりが強くなり金銭感覚が麻痺している
・建築費以外にかかる費用を理解していない
上記4つの原因が考えられるので、1つずつ詳しく見ていきましょう。
理想の新築を建てるための予算が少ない
新築に求める理想に対して、そもそもの予算が少ないことが原因となっているケースがあります。
自分にあった予算を設定したら、それに見合った建築プランを立てることが必要です。
予算の範囲内で実現可能なプランを把握した上で、理想の条件を絞り込んでいくことが重要となります。
設備にかかる費用を把握できていない
新築に取り入れる設備にどのくらいの費用がかかるのか把握できていないことで、予算オーバーを招いてしまうケースも多くあります。
新築に取り入れる設備の種類はたくさんあり、それぞれにかかる費用もさまざまです。
理想の設備がある場合は、それを取り入れるために必要な費用をある程度把握した上で、プランを立てていきましょう。
こだわりが強くなり金銭感覚が麻痺している
新築への理想を膨らませるうちにこだわりが強くなり、金銭感覚の麻痺によって予算オーバーするケースも少なくありません。
注文住宅は自分好みの家づくりができるという点から、気付かないうちにこだわりポイントが増えていき、金銭感覚が狂ってしまうことがあるので注意が必要です。
適度なこだわりを取り入れつつも、予算を見失わないように注意しながら家づくりを進めていきましょう。
建築費以外にかかる費用を理解していない
建築費以外にかかる費用を理解していないことが原因となり、予算オーバーを引き起こすこともあります。
新築を建てる際には、建築費だけではなく、ローン手数料や各種税金などの諸費用もかかることを理解しておかなければなりません。
建築費のみを考えてプランを立ててしまうと、結果的に建築費以外の費用によって予算オーバーとなってしまうので、予めかかる費用について理解しておきましょう。
新築のコストダウン方法11選
新築のコストダウンに繋がる11の方法を紹介します。
・シンプルな家にする
・総二階の家にする
・延べ床面積を減らす
・仕切りを減らして部屋数を少なくする
・後付けできるオプションを入れない
・水回りをまとめる
・和室を作らない
・フェンス・門扉を作らない
・仕上げ材を統一する
・窓の数を減らす
・収納場所を一つにまとめる
上記11点の方法について、1つずつ具体的に解説していきます。
シンプルな家にする
家の形状や間取りをできるだけシンプルにすることで、コストダウンにつながる場合もあります。
例えば、凹凸が多く複雑な家の構造にしてしまうと、建築費は高くなってしまいます。
できる限り家の形をシンプルな四角形に近づけたほうが、建築費用は安く済みます。
総二階の家にする
1階部分と2階部分の広さが同じである総二階の家にすることで、建築費用を抑えましょう。
1階部分に対して2階部分を狭くしたデザインや、逆に2階部分が突き出るようなデザインは、建築コストを上げる原因になります。
総二階の家は家全体の凹凸が少ないので、コストダウンしたい人にはおすすめの形状です。
延べ床面積を減らす
家全体の延べ床面積を減らすことで、建材費や工事費を削減できます。
実際に生活することをイメージしながら、それぞれの空間においてどのくらいの広さが必要となるかをよく考え、必要最低限の床面積にしてコストダウンを目指しましょう。
仕切りを減らして部屋数を少なくする
室内の仕切りを減らして部屋数を少なくすることで、コストダウンに繋がります。
部屋数が少ないほど、壁やドアなどの建材の使用を減らせるため、費用が抑えられます。
仕切りを減らし大きな空間を作ることで、家族が同じ場所に集まる機会が増えるというメリットもあるので、おすすめのコストダウン方法です。
後付けできるオプションを入れない
後付け可能なオプションを入れないというコストダウン方法もあります。
例えば、食器棚やテレビ台など、家の完成後に自分で用意して設置できるものは、プランから外してコストを削減しましょう。
自分で用意して設置する手間はありますが、大幅なコストダウンが見込めます。
水回りをまとめる
浴室やトイレなどの水回りスペースをできるだけ一箇所にまとめることで、建築費の節約になります。
水回り設備を家のあちこちにちりばめてしまうと、それぞれの箇所において配管工事が必要となり、工事費が高くなってしまいます。
できるだけ一箇所に集めることで、配管工事にかかる費用を抑えましょう。
和室を作らない
和室の必要性が高くない場合、和室を作らない間取りにすることでコストダウンしましょう。
和室は畳を使用するため、フローリングなどの洋室に比べると費用がかかります。
また、入居後の維持費も洋室より和室の方が高くなるので、和室の必要性を考慮した間取りづくりが重要です。
フェンス・門扉を作らない
家の外に設けるフェンスや門扉を作らないことで、建築費を削減しましょう。
新築のコストダウンには、室内設備だけでなく、外構工事の費用の削減も大きく影響します。
特にフェンスや門扉の設置は高い費用が必要とされる部分なので、必要性が低い場合は建築プランから外し、コストダウンを目指しましょう。
仕上げ材を統一する
床や壁、天井などの仕上げ材を統一することも、コストダウン方法の1つです。
箇所ごとに異なる仕上げ材を取り入れると、それぞれの施工において必要な人件費も増えてしまいます。
したがって、できるだけ仕上げ材は統一した方が費用の削減と共に、建築期間も短縮できるのでおすすめです。
窓の数を減らす
窓の数が多いと、その分設置にかかる費用も高くなるので、必要最低限の数に減らして費用を抑えましょう。
数を減らすだけでなく、小さなサイズの窓にするだけでも、費用は抑えられます。
また、防犯面においても、窓の数を減らすことは1つのメリットになるので、検討してみましょう。
収納場所を一つにまとめる
押し入れやクローゼットなどの収納場所を一つにまとめることによるコストダウンも検討しましょう。
部屋ごとにそれぞれ収納場所を設けると、その分建具などの材料費や工事費などがかかってしまいます。
一箇所に大容量の収納場所を作れば、必要な建具の数も1セットで済み、コスト削減が可能になります。
新築のコストダウンで削らない方がいい設備4選
新築のコストダウンを重視する場合でも、なるべく削らない方がいい設備もあります。
・耐震対策
・断熱材
・水回り
・防犯性能
上記4点を紹介していくので、コストダウンを検討する際の参考にしてください。
耐震対策
耐震対策は、できるだけコストダウンの対象にしない方がいい点です。
入居後の暮らしの安全に関わる重要なポイントであり、万が一大きな地震が起きたとき、耐震対策不足で家が傷んでしまったら、修繕などにより多額の費用がかかってしまうケースも考えられます。
地震の多い日本で新築を建てるなら、重視しておきたいポイントです。
断熱材
家の構造に使用する断熱材は、コストダウンのためであっても削らないことをおすすめします。
断熱材を削ってしまうと、外の気温の影響を受けやすくなるので、エアコンの使用頻度が高くなり、結果的に入居後の電気代にかかる費用が高くなってしまいます。
断熱材のために建築費用がかかったとしても、長い目で見れば電気代の節約になると考えておきましょう。
水回り
水回りは、日常的に使用頻度の高い重要な部分なので、コストダウンしすぎるのは避けましょう。
保温機能の付いた浴槽や、食器洗浄機などを取り入れることにより、入居後のガス代や水道代の節約に繋がるケースも多くあります。
また、水回り設備でコストダウンしすぎると、入居後に水漏れなどのトラブルを起こしやすくなるリスクもあるので注意しましょう。
防犯性能
防犯に関する設備は、コストダウンを目指す場合でもなるべく削らずに取り入れましょう。
安心して快適な生活を送るために、防犯性能はとても重要です。
コストダウンを重視しすぎて、住んでから後悔することにならないよう、防犯性能はしっかりと設けることをおすすめします。
新築のコストダウンに関するよくある質問
新築のコストダウンに関するよくある質問を3つ紹介していきます。
・自分でできるコストダウンは何がある?
・トイレでコストダウンできることはある?
・コストダウンで家づくりに疲れたらどうすればいい?
それぞれ回答とあわせて見ていきましょう。
自分でできるコストダウンは何がある?
自分でできるコストダウンの方法は、後から設置可能な家具などをプランから外し、自ら用意して設置する方法などがあります。
例えば、食器棚や収納設備などは、自分で用意した方が費用は安く済むことも。
自分好みにDIYで作るのも、より愛着が沸いて魅力的なコストダウンになるでしょう。
トイレでコストダウンできることはある?
トイレでコストダウンする方法は、家全体で1箇所だけにすることや、浴室などの他の水回りの近くに設置することなどが挙げられます。
トイレには配管工事が必要なので、他の水回りスペースの近くに設ければ、配管工事にかかる費用を削減できます。
しかし、トイレが1箇所しかないことで毎朝家族で取り合いになるといったこともあるため、ライフスタイルを考慮する必要があります。
コストダウンで家づくりに疲れたらどうすればいい?
コストダウンについて考えるうちに、家づくりに疲れてしまったときは、一度頭の中を整理して新築での暮らしをイメージしましょう。
新築での生活を具体的にイメージすることで、本当に必要な部分と、削ってもいい部分が見えてきます。
自分にとって何を優先して家づくりをするべきか、落ち着いて考えることを意識しましょう。
まとめ:新築で必要な設備を考えてコストダウンしよう
新築の家を建てる際は、生活する上で必要とされる設備をよく考えながらコストダウンしていきましょう。
必要性の高さについて、家族で話し合いながら判断していくことが重要です。
アイムの家では、お客様の理想に寄り添い、丁寧に対応いたします。
新築をご検討の際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。
※金利や制度は2022年7月時点のものです
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。