住宅ローン審査に通りやすい人の特徴は?見られる項目や注意点も解説
住宅ローン審査には様々な項目があり、細かい内容によって審査に通りやすい人とそうでない人に分かれます。
これから住宅ローンを組むことを検討している人にとって、審査に通りやすい人の特徴は、知っておきたい重要なポイントです。
今回は、住宅ローン審査に通りやすい人の特徴をご紹介し、審査の際に見られる具体的な項目や注意すべき点について、詳しく解説していきます。
そもそも住宅ローン審査で見られる項目とは?
そもそも、住宅ローン審査で見られる項目には、どのようなものがあるのでしょうか?
・契約者の勤務先
・雇用形態や勤続年数
・契約者の健康状態
・住宅ローンの完済年齢
・返済負担率
・借入希望額
重視される項目として、上記6点を押さえておきましょう。
1つずつ、具体的に説明していきます。
契約者の勤務先
契約者の勤務先は、審査で重視される項目の1つです。
具体的には、公務員や大企業に勤めている人の方が、小さな会社に勤めている人や自営業の人に比べて審査は通りやすいといえます。
審査では、融資された分のお金を確実に返済できるかどうかを見られるので、勤務先が倒産する恐れの低い会社であるほど有利です。
雇用形態や勤続年数
雇用形態や勤続年数についても、特に重視される項目といえます。
雇用形態は、正社員は審査が通りやすく、自営業やアルバイトなどは比較的審査に通りにくいです。
安定性が重視される傾向があるので、正社員のように将来的な安定性が見える方が、住宅ローン審査においては有利になります。
勤続年数は、長い人の方が審査に通りやすいです。
1つの会社に長く勤めている人は、今後も離職する可能性が低いと判断され、将来の安定性を評価されます。
逆に、勤続年数が短いと、今後も転職する可能性が高く見られてしまい、将来的に安定した収入が見込めないと判断される場合もあるので、注意が必要です。
契約者の健康状態
契約者の健康状態も、重要な項目です。
契約者が持病を抱えていると、長期に渡る返済期間の中で健康状態が悪化し、返済できなくなるリスクが考えられます。
健康状態が良好である方が、審査はスムーズになります。
住宅ローン審査を問題なくクリアするためにも、日頃から良好な健康状態を保つよう心がけましょう。
住宅ローンの完済年齢
住宅ローンの返済は長期間に渡ることが多いので、完済時の年齢も審査で見られるポイントです。
年齢が若ければ、ローン完済時まで働いている可能性が高くなるので、返済に関して信用度が増します。
逆に、ある程度の年齢を重ねてから住宅ローンを組むと、完済時には既に定年退職していることも考えられ、審査に通りにくくなります。
できるだけ年齢を重ねる前にローンを組みましょう。
返済負担率
住宅ローン審査において、返済負担率は重要な項目です。
返済負担率とは、収入に対して返済額が占める割合を指します。
つまり、返済負担率が低い方が、返済に関して余裕があると見なされます。
収入に応じて適切な借入額を設定することが大切です。
借入希望額
借入希望額は、審査に大きく影響するポイントの1つです。
重要とされるのは、単純に借入希望額が大きいかどうかでなく、収入に対して適切な金額かどうかが見られます。
金額が収入に見合っていないと、返済に不安が残ると判断されてしまいます。
ご自身の収入を考慮し、無理なく返済できる金額設定が重要です。
住宅ローン審査に通りやすい人の特徴6選
住宅ローン審査に通りやすい人には、以下の6つの特徴があります。
・提出書類や申告内容が正しく記載できている
・年齢が若い
・勤続年数が長い
・収入が多い
・健康状態が良好である
・過去に支払いの滞納歴がない
住宅ローンを検討する際は、審査に通りやすい人の特徴を事前に把握しておきましょう。
提出書類や申告内容が正しく記載できている
提出書類等が正しく記載できていることは大前提ですが、不備がないよう注意しましょう。
審査には、収入証明や本人確認に関する書類など、複数の提出書類が必要とされます。
書類の内容が誤っていたり、申告内容に不備があったりすると、審査に通らなくなってしまうことがあります。
正しい内容を記載できているかどうかがとても重要です。
年齢が若い
ローンを組む時の年齢が若い方が、完済時の年齢も若くなるので、審査に通りやすくなります。
もちろん、若くなければ審査に落ちてしまうわけではありませんが、若いうちに住宅ローンを組んだ方が一般的に有利であるということは、頭に入れておきましょう。
勤続年数が長い
勤続年数が長い人は、審査に通りやすい傾向があります。
1つの会社に長く勤めていることで、将来も安定して勤め続ける可能性が高いと判断されます。
何度も転職していたり、勤続年数が極端に短かったりすると、今後の返済に不安が残ると判断されてしまいますので注意しましょう。
ある程度の勤続年数になるよう、勤務の実績を作っておくのがおすすめです。
収入が多い
収入が多いという点は、大きな特徴の1つです。
審査では、収入が多いほど返済能力が高いと判断されます。
収入が多い人は、審査において有利になると把握しておきましょう。
健康状態が良好である
健康状態が良好であることは、審査の通りやすさに大きく影響します。
住宅ローンは返済期間が長期に渡ることが多く、完済するまで安定して収入を得るためには、良好な健康状態を長く保てるかどうかが重視されます。
健康状態に問題がない人の方が、返済期間中に働けなくなるリスクが低いと判断されるので、審査に通りやすいです。
過去に支払いの滞納歴がない
審査に通りやすい人は、過去に支払いの滞納歴がないという特徴があります。
審査では過去の滞納歴も調べられるため、何らかの支払いの滞納歴があると不利になります。
例えば、クレジットカードや車のローン、携帯電話の料金など、過去に滞納した履歴があると信用度が下がり不利になります。
住宅ローン審査に通りやすくする5つの方法
住宅ローン審査に通りやすくする方法を5つご紹介します。
・借入額を減らす
・他の借入を返済する
・勤続年数や収入が増えてから審査を受ける
・頭金を増やす
・配偶者との収入合算を行う
審査に通りやすくするために、上記5つの方法を検討してみましょう。
借入額を減らす
収入はすぐに増やすことが難しいため、借入額を減らすことが大切です。
予算を改めて見直し、削れる部分は削って借入希望額を抑えてみましょう。
収入に見合った金額設定をすることが重要です。
他の借入を返済する
住宅ローン以外の借入が既にある場合は、先に返済しておきましょう。
クレジットカードや車のローンなど、返済可能なものは返済して、借入がない状態で審査を受けましょう。
審査を受ける時点で他の借入があると、審査において不利となります。
勤続年数や収入が増えてから審査を受ける
勤続年数や収入に不安がある場合は、十分な勤続年数や収入になってから審査を受けた方が良いでしょう。
勤続年数が浅く収入も少ないうちに、焦って審査を受ければ、落ちる可能性が高くなります。
一定の条件が揃うまで勤務の実績を作っておくことも大切です。
頭金を増やす
頭金としてまとめて支払う金額を増やすことで、ローンの借入額を減らすという方法もあります。
頭金のために貯金をしておいたり、親の援助が見込めたりする場合は、相談するのも1つの方法です。
家族で相談し、計画的に頭金を準備しておきましょう。
配偶者との収入合算を行う
夫婦共働きの場合は、配偶者との収入合算を行うのも1つの方法です。
収入合算すれば、2人分の収入の合計で審査されるので、返済能力がより高く評価されることになります。
金額面で不安がある場合は、配偶者との収入合算についても夫婦で話し合い、検討してみましょう。
住宅ローン審査の3つの注意点
住宅ローン審査を申し込む際は、以下の3つの注意点を把握しておきましょう。
・申告時に虚偽の内容を書かない
・金融機関によって住宅ローン審査基準は違う
・自営業だと審査が厳しくなる傾向がある
それぞれ詳しく説明していきます。
申告時に虚偽の内容を書かない
審査を申し込む際の申告で、虚偽の内容は書かないように注意しましょう。
審査で不利になる条件がある場合でも、虚偽の申告は調べれば分かってしまうケースがほとんどです。
虚偽であることが分かれば審査は通らず、将来的にもローンを組むことが不可能になりかねません。
審査に通りたいという気持ちが強くても、決して虚偽の申告はしないようにしましょう。
金融機関によって住宅ローン審査基準は違う
金融機関により、審査基準は異なるということを、頭に入れておきましょう。
例えば、最初に審査を申し込んだ金融機関で審査に通らなくても、別の金融機関では通ったという場合もよくあります。
審査に落ちてしまった場合は、別の金融機関で改めて審査を申し込むことも検討してみましょう。
自営業だと審査が厳しくなる傾向がある
会社員や公務員に比べ、自営業だと審査が厳しくなる傾向があることを覚えておきましょう。
自営業の場合、会社員のように安定した収入が保障されていないとみなされ、審査に通りにくくなります。
例えば、将来的に会社から独立して自営業を始める計画を立てている場合は、独立する前の会社員のうちに、審査を受けておいた方が、通る可能性は高くなります。
住宅ローン審査に関するよくある質問
住宅ローン審査に関するよくある質問を紹介します。
・住宅ローンの審査に通る人の割合はどれくらい?
・住宅ローンの審査は確認項目全てを満たす必要がある?
・住宅ローンに通りやすい職業はある?
上記3つの質問について、回答とあわせて紹介していきます。
住宅ローンの審査に通る人の割合はどれくらい?
一般的に、住宅ローンの審査に通る人の割合は、90%前後といわれています。
多くの場合は、事前に収入や勤続年数などを考慮した上で、適切な借入額を設定して審査を申し込むので、問題なく通る場合が多くなっています。
しかし、過去に支払いの滞納歴があったり、完済時の年齢が高くなってしまったりなどの理由で、審査に落ちてしまうケースがあることも把握しておきましょう。
住宅ローンの審査は確認項目全てを満たす必要がある?
審査の確認項目は、全てを満たす必要はありません。
例えば、収入面で不安がある場合は、借入額を収入に応じて減らすことで通りやすくなりますし、自営業の場合でも、ある程度の収入や年数を証明することで、通る場合もあります。
確認項目を満たせない部分があっても、カバーできるように準備しておくことが重要です。
住宅ローンに通りやすい職業はある?
審査に通りやすい職業としては、公務員や上場企業の正社員などが挙げられます。
倒産のリスクが低く、将来的な安定性が見られる職業は、審査に有利といえます。
経営状況が不安定な中小企業の社員や自営業の場合は、比較的審査が厳しくなる傾向があることを理解しておきましょう。
まとめ:住宅ローンの審査は通りやすい状態で申し込もう
住宅ローンの審査は、通りやすい人の特徴を把握し、事前に通りやすい状態を整えた上で申し込むことが重要です。
アイムの家では、住宅ローンについてもサポートしながら、ご安心いただける家づくりを実現しています。
お客様に寄り添って提案いたしますので、お気軽にご相談ください。
※金利や制度は2022年6月時点のものです
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。