新築の庭づくりはどうする?仕上げ方や後悔しないためのポイントも解説
新築一戸建てを計画するとき、庭づくりはどうするか、悩む人は多いかもしれません。
綺麗な庭のある家に、誰しも一度は憧れを抱いたことがあるのではないでしょうか。
憧れはあるけれど、どんな風に仕上げれば良いのか、実際は手入れが大変なのか、気になるポイントはたくさんあります。
今回は、新築の庭づくりで後悔しないためにも、庭の仕上げ方や、庭づくりの際に知っておくべきポイントについて、説明します。
そもそも新築に庭は必要?
そもそも新築に庭は必要なのでしょうか。
キッチンや水回りスペースのように、日常生活を送る上で必ずしもなくては困るというものではないため、庭をつくるかどうかで悩む声は多くあります。
庭づくりは、メリットとデメリットの両方を把握した上で検討することが重要です。
まずは、実際どのようなメリット、デメリットがあるのか、見ていきましょう。
新築の庭づくりをするメリット
新築の庭づくりをするメリットは、下記の3点です。
・庭で好きな植物を育ててガーデニングを楽しめる
・子供やペットがのびのび遊べるスペースになる
・バーベキューなど、アウトドア気分を味わえる
ベンチやテーブルを置いて、のんびり日向ぼっこしながらコーヒーを飲むだけでも、癒しの時間になるでしょう。
庭の位置やフェンスの配置を工夫すれば、室内の目隠しも可能です。
新築の庭づくりをするデメリット
一方、デメリットは、以下の3点です。
・定期的な手入れが必要
・良い状態を維持するための費用と手間がかかる
・庭をつくることで建物部分が狭くなってしまう
新築の庭づくりを検討する際は、メリットとデメリットを考慮し、自分に合った庭づくりを進めるようにしましょう。
新築の庭づくりにおける仕上げ方8選
庭づくりと一口に言っても、庭の仕上げ方には様々な種類があります。
庭をどのように使いたいか、また、庭づくりにかけられる費用によっても適した仕上げ方は変わってきます。
・土のまま
・固まる土
・芝生(天然芝・人工芝)
・砂利
・コンクリート
・レンガ
・タイル
・枕木
以上8種類の仕上げ方について、特徴を紹介しましょう。
土のまま
最もシンプルで費用もかからない方法が、土のままの状態です。
施工は特に必要としないので、費用は削減できます。
ただし、雨が降るとぬかるむ点や、乾くと土ぼこりが舞ってしまうので注意が必要です。
せっかく作った庭の見栄えが悪くなってしまう事態は、なるべく避けたいところです。
できるだけ土のままにせず、何かしらの仕上げをした方がベターです。
固まる土
固まる土は、セメントが混ざった土のことで、スペースを綺麗に埋めることができます。
通常の土に比べ、雑草が生えにくいのもメリットの1つです。
固まる土は、ホームセンターでも手に入るので、仕上げにかかる費用も抑えられます。
ただし、耐久性は強くないため、駐車場や駐輪スペースには不向きです。
庭の用途に合わせて検討しましょう。
芝生(天然芝・人工芝)
芝生は、天然芝と人工芝の2種類ありますが、どちらも綺麗な緑色で見栄えが良くなります。
仕上げの費用が安く済むのは天然芝ですが、定期的な手入れの手間と、手入れに必要な費用が後々かかってきます。
逆に、人工芝は、仕上げの際はやや金額が高くなりますが、メンテナンスは必要なく、季節に関係なく美しいグリーンを保てる点がメリットです。
子供やペットが遊べるスペースとして、芝生は最適です。
砂利
砂利は、色や形などの種類が多く、好きなデザインに仕上げられるのが嬉しいポイントです。
さらに、劣化しにくく、雑草も防ぎ、足音が鳴るので防犯面でも活躍します。
ただし、隙間にゴミや落ち葉が入り込むと掃除がしにくいというデメリットもあるので注意しましょう。
コンクリート
コンクリートは、雑草が生えて来ず、掃除がしやすいのがメリットです。
耐久性も高いので、駐車スペースとしては最適な仕上げ方と言えるでしょう。
一方、コンクリートには植物を植えることはできないので、庭でガーデニングを楽しみたい場合は避けた方が良いです。
レンガ
レンガは、洋風でおしゃれなイメージを作るのに適している仕上げです。
庭をおしゃれな空間にしたいという人にはおすすめといえます。
全体ではなく部分的にレンガで仕上げるのも1つの方法です。
ただし、強度が低い点や、汚れがつきやすい点などのデメリットもあるので、注意も必要です。
タイル
タイルは、デザイン性が豊富で、自分好みに組み合わせて仕上げることができ、オリジナリティ溢れる庭づくりに憧れる場合はおすすめです。
注意すべき点としては、重さで割れることがあるため駐車はできないこと、雨に濡れると滑りやすくなることなどが挙げられます。
枕木
枕木は、板状の資材のことで、和風っぽく独特の風情が感じられるのが魅力です。
木製のものは徐々に腐食してしまうので、気になる場合はコンクリート製の枕木を使うのがおすすめです。
後悔しない新築の庭づくりのポイント3つ
新築の庭づくりは、一度決めてしまえば、あとから異なるつくりの庭にすることは簡単にはできません。
できるだけ後悔しないような庭づくりをしたいのは当然です。
後悔しないために意識しておくべきポイントを、以下の3つに焦点を当てて説明していきます。
・手入れできるかどうか確認する
・使い道を考慮する
・駐車・駐輪スペースを確保する
庭づくりをイメージしながら、参考にしてみてください。
手入れできるかどうか確認する
新築の庭づくりでは、入居後にしっかりと手入れができるかどうかをよく確認することが大切です。
天然芝のような自然な素材を取り入れる場合、定期的な手入れができないと雑草などで荒れた庭になってしまいます。
庭の手入れを苦痛に感じずできるかどうか、生活スタイルや住人の性格などを考え、事前に確認しておきましょう。
使い道を考慮する
庭をどんな使い道にしたいか、具体的に考えておきましょう。
漠然とした憧れだけで庭づくりを決めてしまうのは、後悔を生む恐れがあるので注意が必要です。
例えば、ガーデニングが目的なら天然の芝や自然の土で仕上げ、子供がのびのび遊べる空間にしたいなら走りやすい芝生にすると良いでしょう。
使い道を明らかにした上で、最も使いやすい庭に仕上げることで、後悔を生むリスクは抑えられます。
駐車・駐輪スペースを確保する
必要となる駐車・駐輪スペースを確実に確保することは、とても重要なポイントです。
現時点で使っている車や自転車だけでなく、将来的に台数が増えることについても考慮しておきましょう。
例えば、子供の人数や成長により車の大きさが変わったり、自転車の台数が増えることはよくあります。
あとになって駐車・駐輪スぺ―スで困らないよう、庭づくりの段階で、しっかりと必要なスペースを確保することが大切です。
新築の庭づくりの失敗例3つ
新築の庭づくりで後悔しないために、実際にありがちな失敗例を3つ紹介します。
・予算オーバーしてしまった
・水道管が埋まって植栽できない
・手入れが想像以上に大変だった
事前に知っておくことで、同じような失敗を防ぎましょう。
予算オーバーしてしまった
新築住宅を建てる際、どうしても建物部分の費用に気を取られがちで、庭づくりのための費用を入れたら予算オーバーしてしまったというケースはよくあります。
庭づくりのためにかかる費用は、建物部分の費用に対して10%程度を見積もっておきましょう。
水道管が埋まって植栽できない
水道管が庭の浅い位置に埋められていた場合、予定していた部分に植栽ができなかったということもよくあります。
配管はあとから動かすことは通常できないので、水道管の位置を事前に確認した上で、植栽の計画を立てるようにしましょう。
手入れが想像以上に大変だった
自然に溢れる庭に憧れていたものの、想像以上に手入れが大変だったと後悔する人はとても多いです。
ガーデニングは細やかな手入れが求められるので、できる範囲で少しずつ育てる植物を増やしていきましょう。
芝生で仕上げたいけれど手入れに自信がないなら、天然芝にこだわらず人工芝も検討してみましょう。
新築の庭づくりに関するよくある質問
ここでは、新築の庭づくりに関するよくある質問を紹介します。
・新築の庭はそのまま放置しても大丈夫?
・新築の庭をおしゃれにする方法はある?
・新築の庭が石だらけになってしまったらどうする?
上記3点について、回答していきましょう。
新築の庭はそのまま放置しても大丈夫?
新築の庭を放置して大丈夫かどうかは、仕上げ方により異なります。
天然芝や土で仕上げた場合は、そのまま放置すれば雑草が生えてきて見栄えが悪いです。
コンクリートのような防草効果のある仕上げをしていれば、ある程度は放置しても大丈夫ですが、清潔に保つために適度な清掃はしましょう。
新築の庭をおしゃれにする方法はある?
新築の庭をおしゃれにしたいなら、建築を依頼する業者にアドバイスをもらうと良いです。
写真や映像などで目にする華やかなイメージに憧れる人も多いですが、維持するには簡単な作業ばかりではありません。
専門的な知識を持つ人に相談し、無理なく維持できる範囲で、おしゃれな庭づくりを楽しみましょう。
新築の庭が石だらけになってしまったらどうする?
新築の庭が石だらけになってしまって困ったときは、一度建築した業者に相談しましょう。
自分での処理が難しい場合は、無理して作業せずに専門家に相談するのも大切です。
新築してから時間が経ちすぎてしまうと、対応してもらえない場合もあるので、早めの相談をおすすめします。
まとめ:新築の庭づくりは資金計画をしっかり立てよう
新築の庭づくりにおいて、押さえておくべきポイントを解説してきました。
大事なのは、自分に合った庭づくりを意識することです。
庭の使い道をしっかり見極め、かかる費用も考慮しながら、適当な資金計画を立てましょう。
アイムの家では、お客様の理想に沿った庭づくりを共に考え、提案していますので、ぜひお気軽にご相談ください。
※金利や制度は2022年4月時点のものです
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。