大崎市でお得な土地はどこ?大崎市の土地相場や土地情報をご紹介
宮城県の北西部に位置する大崎市は、東北自動車道のインターチェンジや東北新幹線の駅などがあり、交通の要所としても知られます。
仙台への通勤圏にもなる大崎市で土地を探すと、その相場はどれくらいになるのでしょうか。大崎市の土地相場や、人気エリアの地価などをまとめました。
大崎市の地域情報
宮城県で3番目に人口の多い大崎市は、13万人弱の人が暮らす街です。
中心地は、かつての古川市の市街地。ここには室町時代、奥州地方を統括する名生館官衙が置かれ、東北地方でも歴史ある街の一つとして知られます。
現在の古川は住宅地のなかに学校や商業施設、救急病院などが点在し、また高速道路のICや新幹線の駅もあることから、大崎市だけでなく周辺自治体からも多くの人が集まる地域になっています。
大崎市は、教育に力を入れている街としても名高く、東北大学など有名大学への進学率が高い高校も市内にあります。
また、農業が盛んなのも大崎市の特徴です。全国的にも名の知れた「ササニシキ」「ひとめぼれ」などの銘柄米は、大崎市が発祥の地。畑作も盛んで、宮城県で収穫される大豆の約3分の1は、大崎市で生産されています。
その農業で生まれる藁や野菜のくずといった廃棄物を利用し、エネルギーの再利用やバイオマス製品などを生み出す「バイオマスタウン構想」という先進的な取り組みを行っているのも、大崎市の特徴でしょう。
大崎市の土地平均購入価格
大崎市の土地相場について、過去の不動産取引実績や現在市場で売買されている土地の価格を元に、調べてみました。
まず、国土交通省の不動産取引データをみると、大崎市全域の土地価格の相場は、坪単価約8万円(1m2あたり約2.4万円)です。宮城県全体の平均が約13.9万円ですから、土地の価格は安いといえます。
なお、大崎市には鳴子などの山間部も含まれます。市街地の土地売買情報は、大手不動産ポータルサイトなどの情報から見ていきましょう。
たとえば、古川駅周辺の古川千手寺町、古川北町で販売されている土地は、坪単価が15~18万円くらいで、1,000万円以下の土地も売買されています。
また、古川南新町や古川李埣といった駅から20分弱のエリアなら、坪単価10万円以下、700万円台で購入できる物件も出ているようです(2020年7月時点)。
60坪以上もある広い土地が多く、大きな庭でガーデニングをしたり、作業用の納屋を設けたりと、緑と一緒に暮らしたい方には好条件の土地が見つけられそうです。
大崎市の地価ランキング
より細かなエリアごとの土地相場について、国土交通省の「公示地価」で見ていきます。
大崎市の住宅地の公示地価ランキングTOP10は、以下の通りです。
順位 | エリア | 地価 |
1位 | 古川駅南2丁目 | 4万円/m2(坪単価:13万2,231円) |
2位 | 古川穂波7丁目 | 3万7,500円/m2(坪単価:12万3,966円) |
3位 | 古川駅東3丁目 | 3万5,500円/m2(坪単価:11万7,355円) |
4位 | 古川幸町2丁目 | 3万4,500円/m2(坪単価:11万4,049円) |
〃 | 古川福沼2丁目 | 3万4,500円/m2(坪単価:11万4,049円) |
6位 | 古川大宮8丁目 | 3万500円/m2(坪単価:10万826円) |
7位 | 古川二ノ構 | 2万8,800円/m2(坪単価:9万5,206円) |
8位 | 古川中里5丁目 | 2万6,500円/m2(坪単価:8万7,603円) |
9位 | 古川金五輪2丁目 | 2万1,800円/m2(坪単価:7万2,066円) |
10位 | 稲葉町 | 2万1,600円/m2(坪単価:7万1,404円) |
上位10傑の地点は、古川駅および塚目駅から徒歩10~20分くらいの土地で占められます。
駅に近いエリアのため、大崎市全域の平均地価より高いところですが、それでも仙台市や石巻市に比べると安価です。
ちなみに、仙台市青葉区だと10位でも坪単価が67万円でしたから、1~2割くらいの相場といえるでしょう。ただ、大崎市には青葉区よりも広い土地が多いため、販売価格でみると半値くらいの物件が多く出回っているようです。
大崎市の土地評価額の動向
大崎市全域の地価は、ここ数年下落傾向にあります。一時期は-2%くらいを推移していましたが、下落幅は年々小さくなっており、2019年から2020年の1年間だと、-0.19%でした。
なお、下落しているのは商業地が多く、住宅地に関しては上がっている地点もみられます。実際、上記の地価ランキングで紹介した10地点は、前年比ですべて上昇傾向にあり、古川駅南や古川大宮では3%以上も上がっています。
その理由として、古川駅に近い土地の売買が増えていることが挙げられます。郊外や山間部に暮らしている人が、利便性の良い街中に移転するケースが多いと考えられ、駅前を始め中心部の地価全体を上げているようです。
また、大崎市も人口減少期を迎えていますが、減少率は周辺自治体と比べて低く、地価の下がり止めにはたらいているとも考えられます。
まとめ
大崎市には、託児や子育ての相談ができる「子育てわくわくランド」というサービスを展開しています。出産前後にはヘルパーの派遣サービスも実施しており、育児や家事を手伝ってくれるようです。
こうした子育て世帯にやさしい点も、大崎市に移り住む魅力。自然も豊かで、のどかな雰囲気の環境で、ゆとりある毎日を過ごせそうな土地を探してみませんか?
津波に限らず、近年は大雨や台風などによる土砂災害や洪水のリスクも高まっています。市が公表するハザードマップも参考に、できるだけ安心して暮らせる土地を探しましょう。
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。