多賀城市でお得な土地はどこ?多賀城市の土地相場や土地情報をご紹介
多賀城市は、仙台市の北東部に隣接する人口約6万人の街です。
市民の約4割が仙台市に通勤通学するという、仙台とのつながりが深いこの街で土地を探すと、どれくらいの価格で手に入るのでしょうか。多賀城市の土地相場や、人気エリアの地価などをまとめました。
多賀城市の地域情報
仙台駅まで20分ほどでアクセスできる立地から、ベッドタウンとして急成長した多賀城市は、市の中央を流れる砂押川を境に東西で二つの顔を持ちます。
砂押川の東側は住宅地が広がり、そのなかに商業施設や病院、学校、駅などが点在します。大きな商業施設は国道45号線沿いにあり、ロードサイド店が並んでいます。また、臨海部は仙台港に接し、大手メーカーの工場を始め工業地帯が広がっています。
一方、砂押川の西側は田畑が広がり、稲作が盛んなエリアです。1980年代以降は仙台市域の拡大に伴い、ニュータウンが次々に造成されましたが、昔ながらの田園地帯は今も顕在。時の流れを忘れるような、のどかな地域が広がっています。
なお、街の名前になっている「多賀城」は市の北部にあります。奈良時代に築かれた多賀城は、8世紀から10世紀にかけて陸奥国の国府が置かれるなど、東北地方の中心地として栄えました。現在の多賀城は史跡として整備され、周辺には加瀬沼や大きな公園もあって市民の憩いの場となっています。
多賀城市の土地平均購入価格
多賀城市で土地を買うと、どれくらいの費用になるのでしょうか。過去の不動産取引実績や現在市場で売買されている土地の価格をもとに、多賀城市の土地の相場を見ていきましょう。
国土交通省がまとめた不動産取引データによると、多賀城市全域の土地価格の平均は、坪単価が約19万円、1m2あたりで約5.7万円です。隣接する仙台市宮城野区は、坪単価39.6万円(1m2あたり約12万円)ですから、およそ半値で取引されているといえます。
ただし、このデータには農地を宅地に転用するといった取引データも含まれますから、住宅地で売買されている価格とは差があります。
大手不動産ポータルサイトで実際の住宅地の売買価格を調べると、坪単価は25~40万円、売買価格は1,500万円から2,300万円くらいの物件が多いようです(2020年7月時点)。
宮城野区でも同じ価格帯で売り出されている物件は多いですが、多賀城市だと駅に近い物件や60坪以上の広さがある土地も入手しやすい傾向にあるようです。同じ予算なら、仙台市よりも多賀城市の方が実現できることが多くなるでしょう。
多賀城市の地価ランキング
多賀城市のエリアごとの土地相場を、公示地価で見ていきます。
住宅地の地価ランキングTOP10は、以下の通りです。
順位 | エリア | 地価 |
1位 | 中央2丁目 | 9万円/m2(坪単価:29万7,520円) |
2位 | 東田中1丁目 | 7万8,700円/m2(坪単価:26万165円) |
3位 | 八幡2丁目 | 7万1,500円/m2(坪単価:23万6,363円) |
4位 | 高橋2丁目 | 6万7,000円/m2(坪単価:22万1,487円) |
〃 | 留ケ谷3丁目 | 6万7,000円/m2(坪単価:22万1,487円) |
6位 | 浮島1丁目 | 6万5,000円/m2(坪単価:21万4,876円) |
7位 | 桜木2丁目 | 6万1,000円/m2(坪単価:20万1,652円) |
〃 | 新田字後 | 6万1,000円/m2(坪単価:20万1,652円) |
9位 | 丸山1丁目 | 5万9,000円/m2(坪単価:19万5,041円) |
10位 | 下馬3丁目 | 5万6,100円/m2(坪単価:18万5,454円) |
多賀城市の特徴として、地価が高いのは中心駅だけでなく、駅の周辺はどこでも高いということがいえます。TOP10の最寄り駅は、仙石線が多賀城駅、下馬駅、中野栄駅(仙台市)。仙石東北ライン(東北本線)が、国府多賀城駅、岩切駅(仙台市)と市内外に広がっています。
ここに登場しない陸前山王駅も周辺の宅地開発が進んでおり、土地によっては坪単価30万円前後の物件もあります。
市域が鉄道沿線全体に広がっているため、「どの駅が狙い目」という選択が難しいのも、この街の特徴といえそうです。なお、昔から人気があるのは仙石線の沿線です。
多賀城市の土地評価額の動向
多賀城市全域の平均地価は、ここ数年は上昇傾向にあります。2013年以降は復興特需もあってか年々上昇傾向にあり、2019~2020年の1年間の上昇率は1.81%となっています。
最寄り駅別で見ると、多賀城駅が3.67%と最も高く、次いで陸前山王駅(2.94%)、中野栄駅(2.82%)、岩切駅(2.10%)の順に上昇率がアップしています。中野栄駅と岩切駅は仙台市にありますが、市境付近に移り住みたい方も多いとみられます。
仙石線沿線に人気が集まるなか、注目したいのが仙石東北ラインの陸前山王駅です。すでに高い物件も出回っていますが、地価は比較的に安い一方で上昇率の高さが目に付きます。近くには三陸自動車道の多賀城ICがあることも、地価の上昇につながっているようです。
将来的な資産価値も土地選びの条件にされている方なら、検討したい地域でしょう。
まとめ
多賀城市と仙台市の境には、イオン多賀城店や三井アウトレットパーク仙台港(仙台市)などの大型商業施設もあり、利便性の良いエリアとして発展を続けています。
一方で、公園や自然も多く、子育て環境に適した街であることも人気の理由になっています。
便利で育児のしやすい環境が揃う多賀城市で、将来に残せそうな土地を探してみませんか?
コラム監修者情報
木場昌也
二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟
入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。