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子育てママ必見!家事がラクになる家事動線のポイント

子育てママ必見!家事がラクになる家事動線のポイント

子育てに励む育児ママ・パパのなかには、「家事の負担を軽くしたい」と思われる方も少なくないでしょう。

新しい家で家事負担の軽減を考えるなら、家事動線に注目するのもポイントです。便利な機能の付いた家電を購入するよりも、より効果が得られます。

子育てと自分の時間にもっと時間を割くために、暮らしがラクになる家事動線のポイントをご紹介します。

子育てママの先輩はどんな失敗や後悔をしている?

マイホームを手に入れたものの、子育てや生活動線の観点を見落として「こんなはずでは…」と後悔している先輩ママ・パパたちは、わりと多いようです。

具体的に、どんなことに後悔しているのか、いくつかの声を集めてみました。

・「キッチンを1階、バスルームを2階に設置したのが失敗だった。夕飯の準備をしながらお風呂の様子を見に行くのに、いちいち階段を上り下りしなければいけない。子どもが入浴中に何かあっても聞こえないので、不安に感じる」

・「3階建ての家を購入したのですが、物干し場は3階だから大変です。小さな子どもが1階のリビングにいるので、子どものそばで洗濯物をハンガーにかけてから3階に運ぶという不便さ。洗濯物が多いと、何往復もしなければいけないのが辛いです」

・「子どもが泥んこになって帰ってきたとき、洗面室やバスルームが2階にあるから、階段も廊下も泥だらけに。後で掃除するのに、いつも苦労しています」

・「リビングから洗面室やトイレに向かう廊下が狭くて、毎朝子どもたちと夫で廊下が大渋滞になってしまう」

・「子ども部屋をつくったけど、勉強するのはいつもリビング。結局、子ども部屋は物置になっている」

・「玄関を開けるとすぐ目の前に階段があるので、子どもが帰ってきたらリビングに寄らなくなってしまいました。一緒に過ごす時間が、だんだん少なくなってきて、コミュニケーション不足が心配です」

子育てしやすい家は家事動線がしっかりした家!

こうした子育て世代が感じている失敗は、家事動線をしっかり考えることで防ぐことが可能です。

ここで、キッチンやバスルームなど空間ごとに家事動線のポイントを考えてみましょう。

キッチンなど水まわりスペースは集約させる

キッチン、お風呂、洗濯機置き場などの水まわりスペースは、毎日何度も行き来する場所です。

これらのスペースが離れていると、それだけ移動距離も長くなりますから家事をするだけで疲れやすくなるでしょう。

これに子どもの見守りが加わると、さらに移動距離が伸びてクタクタに。

水まわりスペースは、できるだけ一カ所に集約させることで移動距離が短くなって家事負担を軽減できます。

料理と洗濯、お風呂を入れるといった家事を同時進行できるので、効率化にもつながります。

洗う→干す→たたむ動線を一箇所にまとめる

家事動線でよくあるのが、洗濯に関する悩み。

洗濯機と物干し場を別フロアに設置したため、濡れた洗濯物を持って干しに行くのが大変といった声が散見されます。

物干し場は、洗濯機など水まわりスペースと同じフロアに設置することで、移動もラクになります。洗濯機から出したらすぐに干せるような家事動線を検討しましょう。

また、浴室乾燥機も便利な設備です。梅雨時期など天気に影響されることなく洗濯ができますし、花粉症の方ならアレルギーの心配も低減できます。

各部屋までの動線をスムーズに

水まわりスペースは、家事をするママだけでなく家族みんながよく往来する場でもあります。家族の通行を妨げないよう、廊下を広くするとか、回遊動線にするなど工夫してみましょう。

回遊動線とは、家のなかを一回りできる動線になっていること。

二方向からキッチンや洗濯機を目指せるので、通行を妨げることもなくなります。

それ以外にも、回遊動線は圧迫感のない空間づくりにも生かせて家全体が広く見せられたり、どこにいても家族の気配を感じたり、子どもをのびのびと遊ばせられたりと、さまざまなメリットがあります。

掃除もしやすく、防犯面でも有効です。

買い物帰りの動線をスムーズに

玄関からキッチンまでの距離が長いと、重い買い物袋を持って運ぶのが大変です。

玄関からキッチンまでスムーズに移動できる生活動線も検討しましょう。

駐車スペースのそばに、キッチンにつながる勝手口を設けられたらベター。

ゴミ出しもラクになりますし、さらに雨に濡れないような工夫があればベストでしょう。

また、玄関はできるだけ広めにとっておきたいスペースです。

ベビーカーや三輪車、ゴルフバックなどで散乱しないよう、収納もしっかり確保しましょう。

子どもの将来を考えた設計を!子どもの成長にあわせた部屋割り

子どもがまだ小さくても、いずれは子ども部屋が必要になってくるでしょう。

ただ、小さい頃はキッズスペースのような広い部屋を用意しておけばOK。

家族が増えたら、広い部屋を区切ってそれぞれに部屋を与えると良いでしょう。

子ども部屋は、内装や収納など作り込まずできるだけシンプルなカタチで与えるのもポイントの一つ。

本人の創意工夫で自由にアレンジさせることで、自立心や積極性、片付ける習慣などを育めるといわれます。

思春期になると、部屋を使う時間が多くなります。

2階に子ども部屋を設ける際には、一度リビングを通って2階に行ける間取りにすることで、家族のコミュニ―ケーションを図れるようになります。

また、子どもが独立した後は夫婦二人の趣味の空間として使うなど、空き部屋が出ないよう将来を見越して検討しましょう。

子どもがすくすく育つ家は夫婦が快適に過ごせる家!

子育てを考慮して家づくりをされる方の多くが、子どもに合わせた間取り設計を検討されます。

もちろんそれも大切ですが、子は親の姿を見て育ちますから「夫婦が仲良くコミュニケーションをとれる家」を考えることも大切でしょう。

また、将来的に子どもが独立するとその後は夫婦だけの生活になりますので、二人が快適に過ごせる家を考えることが、長い目で見ても重要なのです。

子育てに最適な家事動線のいい間取りや収納の人気アイデア!

家事と子育てを上手に両立させた、家事動線の良い間取りのアイデアをいくつか紹介します。

【case1】キッチン・洗面・浴室を一列に並べて家事がラクチン!

子どもが成長して手狭になったのがきっかけで、マイホームを購入したAさん。

設計の際には、収納と間取りに重視しました。

特に水まわり部分にはこだわり、十分な収納スペースを設けたのはもちろん、キッチンと洗面室、バスルームを一直線で移動できるようにレイアウト。

料理をしながら洗濯やお風呂の様子を見に行けるなど、家事の効率化と時間短縮を実現しました。

またキッチンも、冷蔵庫や収納スペースを料理の手順に合わせて配置することで、最小の移動で炊事ができるコンパクトなキッチンにしています。

【case2】バスルームも物干しもすべて同じフロアに集約

夫も積極的に家事を手伝ってくれるというBさんは、マイホームを設計する際に洗濯機置き場とバスルームの場所を気にされていました。

実は、当初のプランでは洗濯機置き場とバスルームが別フロアになっており、脱いだ衣服を洗濯機まで持っていくのが大変だと思ったのです。

そこで、バスルームと洗濯機は同じフロアに変更。

さらに、いずれも2階に設置することで物干しまでの動線を一直線につなぐプランにしました。洗濯に関する動線がスムーズになって家事負担の軽減に成功しています。

【case3】回遊動線で安心感の増す住まいに

Cさんの家は、キッチンから洗面室、トイレ、リビング、そしてキッチンへと一周できる回遊動線を採用しています。

行き止まりのない動線にしたことで、それぞれの部屋に両方向から行けて家事効率もアップ。子どもが小さいときは、グルグル走り回って遊んでいたのだとか。

夫や子どもたちが行き来するときも、ルートが何パターンもあるため、往来がスムーズになりました。

どの部屋にいても家族の気配を感じられますし、万が一のことがあっても避難ルートを確保しやすいので安心感もあります。

【case4】玄関を広くして手洗い器を設置

Dさんの家は、玄関を広めに確保することでスッキリした空間を実現しています。

およそ2畳のスペースですが、これだけあれば子どもが靴を履いているときに、隣で夫が靴を履くこともできますし、外出のたびに行列ができるといったこともなくなりました。

その玄関には、入ってすぐのところに手洗い器を設置。

帰ってきたら、うがいと手洗いの習慣をつけさせるのと、泥汚れでも玄関で洗い落とすため室内が汚れないというメリットもあります。

玄関を出た先には、雨の日でも濡れないようカーポート付きの駐車スペースを設置。車のなかで子どもが眠っても、おんぶして連れて行くのがラクになりました。

【case5】2つの子ども部屋をウォークインクローゼットでつなぐ

Eさんは、夫婦と子ども一人の3人家族。

将来、家族が増えるかもしれないと子ども部屋は広めに設置しました。ところが、プランニング中に懐妊。

子ども部屋を2つ設けるよう変更しました。

扉や照明スイッチなども、あらかじめ2つ設置。

ただ、壁で仕切るのではなくウォークインクローゼットを設けています。

これならクローゼットを各部屋に設ける必要もなく、互いの部屋を自由に行き来することも可能に。

ウォークインクローゼットが、兄弟のちょうど良い距離感をつくってくれます。

まとめ

生活動線を見直すことで、負担を軽減できたり時間を作ったりすることも可能になります。

特に家事動線は、毎日のことなので一つ改善するだけですごく暮らしやすく感じるでしょう。家事の時間を減らした分を、子育てや自分の時間に使えるという恩恵も享受できます。

家事動線は、家族ごとにパターンが異なります。

完全自由設計のアイムの家なら、あらゆる家事動線に対応できますので、プランニングをする際には、いつもどんな行動をしているかイメージしながら進めることで、より暮らしやすい家が完成するでしょう。

家事や子育てに関する悩みや課題を解決させる、過ごしやすい家をご提案させていただきます。

コラム監修者情報

木場昌也

二級建築士/ 1級施工管理技士
【現場管理】注文住宅・店舗 110棟
【販売】注文住宅 79棟

入社歴23年。8年現場監督経験を経て営業職に。
震災後は県内の品質管理、着工数の平準化を図るため工事管理職に従事。また注文住宅の安定供給、品質賞の受賞に携わる。
その後、ZEH普及、高気密・高断熱商品の開発、販売、店長職を兼任。

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